グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ついに観に行きました

2017年11月24日 | 歴史・文化
歌舞伎では、三味線を伴奏楽器として義太夫が語る浄瑠璃が
劇場音楽として使われますが、
その義太夫に、大島出身の竹本葵太夫さんと言う方がいます。

今年の8月に藤井工房であんこ人形作り体験した際、
偶然初めてお会いできたナイスガイ。



舞台を拝見したいと思っていたのですが、
機会あり叶いました!


昼の部はこちらの3つの演目。


この真ん中の「奥州安達ケ原」という演目で、
葵太夫さんが出演します。

残念ながら舞台は撮影禁止なのでここまで。


始まってみたら、とっても重要なポジションということがわかりました。
舞台右側に大きく登場し、
アテレコのように、演じている歌舞伎役者の心情や情景・話の筋などを豊かな表現力で語りあげます。
歌舞伎役者と義太夫・三味線との息の合い方も見所の一つ、
という楽しみ方を知りました。


元町の吉谷神社は4年に一度、厳かで盛大な祭りを行うのですが、
そこで男の子がお化粧をして神子舞を舞う儀式があります。
今年の↓

この大役を葵太夫さんは2度も務め、
その経験から今の仕事を志すようになったそうです。

そして今年、今一番旬で伝統文化の継承に貢献している歌舞伎義太夫として、伝統文化ポーラ賞を受賞されました。
http://www.polaculture.or.jp/promotion/current.html

詳しくは藤井公房さんのページをどうぞ
http://fujii-koubou.com/bunnka/aoi.html



竹芝桟橋から歌舞伎座も歩けるほどの距離でした。

歌舞伎は敷居が高いように思われますが、普段着の人も結構いた!
500円~2000円で見れる「一幕見席」というのもあります。
今度これでも見てみよう。


演目もしっとりとしたものから、大掛かりな舞台演出を使ったショーのようなもの、幅広くあり、飽きませんでした。
ちなみに1幕目の「鯉つかみ」はまさに宙づりあり、早変わりありの、マジックショーのようでした!
ラスベガスでも上映したとのこと。

あ、そうそう3幕目の「雪暮夜入谷畦道」では
「今夜は西のなれぇ(ならい)の風が云々~~」というくだりがありました。

ジオに関わり始めた最初の方のこと。
大島ではほとんどの人が冬に吹く西風の事を言うので、
私は西風=ならいだと思いこんでいたのですが、
波浮の人に聞いたところ、ならいは南じゃない?と言われ、
いろんな人が西だ南だ、いや東?!と一時騒然となったことを思い出しました。

正確には冬の季節風全般の事を言い、
地域によって方向は違うということで、みんな正解。
なのかな。


とりあえず元町と入谷では同じならいの風が吹いていたようですね(笑)
「ならい」という言葉は大島で初めて知ったので、
これも大島に住んでいたから意味の分かった、粋な歌舞伎の一コマでした(あい)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする