グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

箱根ジオパークガイド講座

2017年11月30日 | 火山・ジオパーク
昨日、箱根ジオパークガイド講座(平成29年第4回)で、講師とワークショップのファシリテーターを務めてきました。

午後の講座の前に、大湧谷を案内してもらいました。
駐車場からは富士山がとても綺麗に見え…


大湧谷からは硫黄の匂いが漂い、ガスで煙っていました。

「箱根火山は生きているんだなぁ〜」と実感できた瞬間でした。
(ガスはこの後すぐに薄くなり、臭いも減りました)

午後は最初に講義を1時間。

伊豆大島ジオパークの紹介や「私たちが目指すガイド像2015IN霧島」8項目について、私自身の体験をまじえながらお話ししました。

「知識を伝える」ことと「物語を伝えること」の違いや…


今年の全国大会、ガイド分科会で学んだこと。


みんなで作った宣言文のキーワードなどをあれこれ、お話ししました。


3時間のワークショップでは自己紹介の後、6グループに分かれ、5分間のバーチャルツアーを作りました。

最初に箱根ジオミュージアムの山口さんが、動画や写真をもとに、大湧谷のトピックを10分ほど紹介してくれました。

40万年前から活動していたといわれる箱根火山。
3000年前に神山が崩れ、芦ノ湖と大涌谷ができた。
凹んだ所が大涌谷。
輪っか(外輪山のこと)がチャームポイント。(この表現ステキです!)
黄色い部分が硫黄で、成長していると思う。
富士山や、東京タワー、スカイツリーが見えることも。
黒たまごができるのはここだけ。
蒸気井の温泉。
監視カメラ装置あり。
さまざまな仕事の人が働いている…などなど

さすが一大観光地の大湧谷。
さまざまな切り口で語れるんだなぁと思いました😁

資料と山口さんの話を元に、バーチャルツアー作成タイム!

お客様は「小学5年生、3年生のいる4人家族」と「黒卵を食べに来た若いカップル」のどちらかに設定しました。

「ツアーを通して何を伝えたいか(メッセージ)」を明確にしてから、以下のことを意識して作ってもらいました。


5分間の発表は、とても個性的で楽しかったです。
みなさんの名演技に、会場が笑いの渦に包まれたこともしばしばでした😁

黒たまごから地球の構造に話をつなげたり…

「科学者系の父と無理やり連れて来られた息子」という楽しい設定で「硫黄はおならのにおいだ」「いや地球からフーッと息がでたんだよ」などのやり取りをしたり…

地下のマグマを説明してから「下を見てください!下です!」と真剣に地面(床)を指さすガイドさんのパフォーマンスは迫力があって、見えないマグマの存在を実感しました!

「宝物を見つけよう」とツアーをはじめ、参加者と一緒に「黒いたまご」「ジオミュージアムにあるキラキラ光る硫黄の結晶」「みんなの安全を守るために働いている人」などの宝物を探していく…というストーリーや…

「火山とうまく付き合おう」をテーマに、火山の恵みや安全のために働く人々について話す…などなど、お客さま役の人とガイド役の人が、会話のキャッチボールをしながら楽しいツアーを作られていました☺️

「地球は生きている」というメッセージを軸に、ツアーを組み立てたチームも複数ありました。

皆さんの発表を見ていて「メッセージを軸にツアーを組み立てることで、余分なものが削ぎ落とされ、わかりやすく伝わりやすくなるんだなぁ」と、あらためて感じました。

箱根も伊豆大島も(伊豆半島も)フィリピン海プレートに乗って、地球の表面を動いている仲間同士。これを機会に、ガイド同士の交流も進めていけたら嬉しいです。

箱根ジオパークの皆様、お疲れ様でした&楽しい時間をありがとうございました😁

(かな)



コメント
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