テントウムシに形がよく似ており、殆ど馴染みのない変な名前の虫だが、ヒメマルカツオブシムシというそうだ。クローズアップレンズを付けて近くで撮っているので、多少は大きく見えるが、体長は1~2mmくらいしかない。
カツオブシムシ(鰹節虫)は、成虫は花の花粉や蜜を餌にしているが、幼虫は毛織物などの衣類や乾燥した動物性のものなら何でも食べる害虫だそうだから、我々には、成虫より幼虫の方が馴染みがあって、たまに目にする機会があるかもしれない。タンスや衣装ケースに防虫剤を入れるのは、この幼虫から衣類を守るためである。大きな動物の剥製や昆虫標本なども、この幼虫に食害されるとボロボロになってしまうほどだという。幼虫は成虫より大きく、体長は4~5mmくらいらしい。
花の写真を撮っていたら、近くにテントウムシがいた。これはよく見掛けるナナホシテントウだと思うが、草に付いているアブラムシを食べていた。テントウムシは、アブラムシやカイガラムシなどの害虫を餌にしている益虫が多いが、同じ仲間でも、野菜の葉を食べる害虫のテントウムシもいるそうだ。