ユキヤナギがもう花を開いていた。開花はもう少し先のはずだと思っていたが、春の陽気に誘われて、気の早い蕾が早々と咲いてしまったのだろうか。ユキヤナギと名前が付いていても、ヤナギ科ではなく、ウメやサクラと同じバラ科だ。
ユキヤナギがもう花を開いていた。開花はもう少し先のはずだと思っていたが、春の陽気に誘われて、気の早い蕾が早々と咲いてしまったのだろうか。ユキヤナギと名前が付いていても、ヤナギ科ではなく、ウメやサクラと同じバラ科だ。
ネコヤナギは、銀色の絹のような毛を纏った花穂が、猫の尻尾に似ていることからネコヤナギと名付けられた。花穂が伸びてきて開花すると、銀色の花穂の面影はもうない。ネコヤナギは雌雄異株で、これは花穂がやや長いので、たぶん雄花だろう。小さな針のようなのは雄蕊である。近くの矢田川の川辺で咲いていた。
道端や畑で咲くありふれた同じような雑草でも、オオイヌノフグリとは違って、非常に愛らしい名前を付けてもらったヒメオドリコソウである。漢字では「姫踊り子草」と書き、花が並んで咲いている姿が踊り子を連想させることに由来するらしいが、畑では厄介者の雑草である。
オオイヌノフグリは、1cmにも満たない可憐な青い花を咲かせる帰化植物で、道端や畑など、どこにでも生えているありふれた雑草である。漢字で書けば「大犬の陰嚢」となる。
似たようなピンク色の花が咲く「イヌノフグリ」という絶滅危惧種に指定された近縁種があるそうだが、これが先に日本に入ってきて、その実の形が雄犬の“陰嚢”に似ていることから、誰かが「イヌノフグリ」と名付けたそうだ。そのために、後から入ってきたオオイヌノフグリは、実はあまり似ていないのに、やや大きい花が似ていることで一緒にされ、この名前にされてしまったらしい。別名に「瑠璃唐草」とか「星の瞳」という洒落た名前もありながら、“濡れ衣”を着せられたような変な名前が付いてしまった可哀想な雑草である。
夕方、矢田川の河川敷を散歩していたら、ツクシを見つけた。昔は川の堤防や田圃の畦道など、何処にでもあった珍しくもない雑草だが、このあたりでは、最近はもうあまり見掛けなくなってしまった。昔はツクシを佃煮にして食べたものだ。酒の肴によく合う珍味だと思うが、今ではもうその機会はないだろう。
先週末、もう梅が見頃だろうと思って出掛けてみたが、豊田市内の平芝梅園のウメはもう満開を過ぎて散り始まっていた。
小鳥を見つけるのは偶然性によるところが殆どだが、花の見頃も、逃げていくことはない相手とはいえ、ちょうど良いタイミングで出合うのは結構難しいものだ。