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治療に携わる医療者にとっては生かすための行為を行っているので、生存しているときに死を持ちだすのは医療者の思想に反するのであろうから、患者家族に自身の死や看取りを決めるよう促すのは苦痛と感じるかもしれない。
ケアマネジャーが行う介護支援は利用者の生活をどう確保するかという意向で利用者にはどう生きたいかという姿勢でいるので、最後のときまでどう生きたいかと問うことはいままでの業務の流れからつながっているので自然な話になる。
さらに医療者にとって治療効果がない、いわばその結果である死に至ってしまう医療行為には漠とした敗北感が付きまとう。その最後の場面でケアマネジャーからの支援で患者の意向を確認し意向に沿った治療により死を迎えることにより医療者も医療行為が有効であったことを実感することなるので、医療者にとってケアマネジャーが希望の連携だ。
そしてケアマネジャーにとっても医療者と協力する意味がある。