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今野敏著「ビート警視庁強行犯係・樋口顕」読了

2012-03-13 11:57:47 | Weblog
警察官を主人公にした作品。事件ものと思って読むと間違う内容だ。テーマは生き方に迷っている不良少年がダンスにであって成長していく話で、そこに今野敏ゆえに当然のこととして事件が絡む。
この作品は作者のダンスと不良少年への熱いメッセージだ。彼のあとがきにダンスとは「空手と違うのは、ひたすらかっこ良さを追求するということ。それがいさぎよい。」という言葉に象徴されている。
もうひとつ「英次は目を丸くした。本気でダンスをやるという言葉に嘘はない。しかし、それ以降のことは考えていなかった。タエはダンスで食っていくことを考えている。
タエと自分の差は、その考え方の差なのだと思った。
英次が黙っていると、さらにタエは言った。
『あたし、理想ばっか語って、それを実現しようとしない人、だいっ嫌いよ。好きなことだたっら、努力できるはずでしょ』」
作者から若者へ強烈なメッセージだ。同時に我々ケアマネジャーへのメッセージともとれる。
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