差別的な意識は、様々なかたちで存在する。こういう説明の仕方は問題ではあるが、たとえば成績の良いある生徒が、より低い生徒に対して優越意識を持つという感情。しかしこれは一過性であり、問題にすべきことではない。差別的な感情は、日常的な生活をしているなかで、生まれては消え、消えては生まれる。
ところが、継続的に、社会的に行われる差別というものがある。これを、社会的差別と呼んでいるが、これについては背後に必ず公的権力の、差別を肯定する言説や制度がある。それがあってはじめて、人々は後ろめたさを感じずに差別的な感情を維持し、時にはそれを表出する。
韓国などコリアンに対する差別意識は、「韓流」ドラマの浸透や韓国のミュージシャンらの活躍によって、継続的な、社会的な差別としての差別ではなくなってきているのではないか、と思っていた。
インターネットで、日仏会館が行った国際シンポジウム「移民と国境」のレポートを読んでいたら驚くことがあった。レポートの報告者、辛淑玉(シンスゴ)は在日の3世、コンサルタント業を営んでいる。著書も多く、各方面で活躍されている。
http://www.shinsugok.com/
さてそのレポート中に、辛さんの会社などに「朝鮮」に対する差別意識を背景にした迷惑電話などがかかってきていたが、それらは匿名であった、ところが、2000年から変わった、実名でファックスやメールで「外国人は出て行って欲しい」とはっきりというのだそうだ。堂々と、自分自身の素性を明かして「外国人は出て行け」と言うようになったという。そのきっかけは、石原都知事の「三国人発言」(「大きな災害が起きた時には三国人、これは朝鮮人に対する差別語です。三国人がまあ物騒なことを起こしかねないからその時は自衛隊が出てきて始末してくれ」(辛さんのレポートを引用)と、2000年4月陸上自衛隊練馬駐屯地での記念式典で自衛隊員に語ったもの)であるというのだ。
東京都知事という権力機関の長が、堂々と差別発言をする。つまりコリアンに対して公然と差別することを公然と肯定したのだ。一般大衆は自信を持って、差別発言をおこなうようになったのである。
韓流が一般的になったからといって、「朝鮮」に対する差別意識は、社会的差別として存在している。辛さんのレポートは、そのことをはっきりと教えてくれた。
ところが、継続的に、社会的に行われる差別というものがある。これを、社会的差別と呼んでいるが、これについては背後に必ず公的権力の、差別を肯定する言説や制度がある。それがあってはじめて、人々は後ろめたさを感じずに差別的な感情を維持し、時にはそれを表出する。
韓国などコリアンに対する差別意識は、「韓流」ドラマの浸透や韓国のミュージシャンらの活躍によって、継続的な、社会的な差別としての差別ではなくなってきているのではないか、と思っていた。
インターネットで、日仏会館が行った国際シンポジウム「移民と国境」のレポートを読んでいたら驚くことがあった。レポートの報告者、辛淑玉(シンスゴ)は在日の3世、コンサルタント業を営んでいる。著書も多く、各方面で活躍されている。
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さてそのレポート中に、辛さんの会社などに「朝鮮」に対する差別意識を背景にした迷惑電話などがかかってきていたが、それらは匿名であった、ところが、2000年から変わった、実名でファックスやメールで「外国人は出て行って欲しい」とはっきりというのだそうだ。堂々と、自分自身の素性を明かして「外国人は出て行け」と言うようになったという。そのきっかけは、石原都知事の「三国人発言」(「大きな災害が起きた時には三国人、これは朝鮮人に対する差別語です。三国人がまあ物騒なことを起こしかねないからその時は自衛隊が出てきて始末してくれ」(辛さんのレポートを引用)と、2000年4月陸上自衛隊練馬駐屯地での記念式典で自衛隊員に語ったもの)であるというのだ。
東京都知事という権力機関の長が、堂々と差別発言をする。つまりコリアンに対して公然と差別することを公然と肯定したのだ。一般大衆は自信を持って、差別発言をおこなうようになったのである。
韓流が一般的になったからといって、「朝鮮」に対する差別意識は、社会的差別として存在している。辛さんのレポートは、そのことをはっきりと教えてくれた。