浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

福島の子どもは牛以下?

2011-07-16 17:35:08 | 日記
 高レベルの放射能を含んだ稲わらを食べた牛の肉が、高濃度の放射能を含んでいると大騒ぎしている。私の家庭は牛肉はほとんど食べないから、この汚染された牛肉とは無縁である。

 福島県とその周辺の放射能汚染は、かなり高くなっている。したがって、私の家庭では放射能汚染されている可能性のあるものは買わない。生産農家などのことを考えても、それでも私は、放射能汚染された可能性のあるものは食べたくはない。

 しかしふと考える。福島県の多くの地域の放射能汚染は、チェルノブイリ原発事故の場合、避難すべきだとする値となっている。だが、そこで生活する子どもたちを疎開させようという動きは起きていない。

 私たちが検査をすり抜けた汚染牛肉を食べた場合と、福島県下で生活している子どもたちと、どちらがたくさん被曝するか。答えは明らかだ。

 残念ながら、日本人は、「当事者」になったときにしか考えないようなのだ。汚染牛の問題が出てきた時には、それを食べるかもしれないと言うことからの「当事者」性が生ずる。しかし福島県に住んでいないから、福島県下の子どもたちが被曝していることには想いが及ばない。想像力欠如。
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ちぐはぐな節電

2011-07-16 07:02:29 | 日記
 昨日「静岡」へ行った。JRの普通電車で行ったのだが、社内は電灯がついていなかった。駅に着くと社内は暗くなる。私は読んでいた本から何度か目を離さざるを得なかった。

 ところが掛川駅付近からは電灯がついた。そして静岡の手前、用宗か安倍川あたりで再び「節電にご協力をお願いいたします」というアナウンスの後、再び消された。
 
 なぜ浜松駅と静岡駅周辺だけ、「消灯」されるのか。

 また帰りに「天竜川」で降りたが、駅舎の階段付近は、たいへん明るいのに、電灯はつけられていた。


 「節電」については何度か書いてきたので繰り返さないが、JRは本当に「節電」するつもりなのか、それとも「一億総
節電」の“時流”に流されているという(つまり節電に協力している)フリをしているのか。


 いずれにしても、日本社会は、おかしな雰囲気だ。
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これはひどい!!

2011-07-16 06:47:03 | 日記




 『毎日新聞』の記事、「東日本大震災:福島第1原発事故 東電が賠償仮払い拒否 幼稚園、ホーム「対象外」」である。原発事故を起こした時、それに伴って起こされた損失は、十二分に補償されなければならない。こういう恣意的なことがおこなわれるのだから、原発はもうなくさなければならない。



 東京電力福島第1原発事故で被害を受けている事業者に対する損害賠償を巡り、東電が幼稚園や老人ホーム、診療所への仮払金の支払いを拒否していることが、毎日新聞の入手した文書などで分かった。支払い対象の事業者を中小企業に限定し「学校法人や社会福祉法人、医療法人は法律上、中小企業に該当しないため」と説明。将来の賠償も「分からない」としており、全被害者への賠償責任を定めた原子力損害賠償法に反した姿勢に厳しい批判が出ている。【清水憲司、松谷譲二】

 東電広報部は毎日新聞の取材に対し「学校法人などにも仮払いする必要性が高いことは十分認識しており、対象範囲の見直しを進めている」と回答した。

 原発から約9キロの福島県浪江町で私立浪江幼稚園を経営する学校法人「大谷(おおや)学園」が、中小企業に1社当たり最高250万円の仮払いが始まったことを知り、6月14日、仮払いを請求した。

 その後、東電・福島補償相談センター(福島市)が同22日付でこの文書を出した。文書には「学校法人は(法律上)財団法人で、中小企業ではないので対象外。(今後の補償も)分からない」と記載されている。

 原賠法は文部科学省の「原子力損害賠償紛争審査会」が損害の範囲を判定する指針を策定すると規定。審査会は4月の1次指針で、救済対象の事業者を「営業被害などを受けた多数の事業者ら」と幅広く定めており、中小企業に限る法的根拠はない。

 毎日新聞の取材では、他に南相馬市の幼稚園を経営する学校法人▽同市で特別養護老人ホームを運営する社会福祉法人▽富岡町で診療所を経営する医療法人--が仮払いを拒否された。福島県によると、福島第1原発から半径30キロ以内には▽6学校法人▽22医療法人▽15社会福祉法人--がある。

 浪江幼稚園の大谷清子(せいこ)園長は「園児約160人が皆いなくなり収入はゼロなのに人件費などで月100万円の支出がある。仮払金がもらえず、将来も賠償されないのではと思うと不安で眠れない」と訴えている。


毎日新聞 2011年7月16日 東京朝刊
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