『東京新聞』夕刊に「作家が選ぶきみに贈る本」というコーナーがある。今日から中村文則が担当する。
中村は、なぜ『教団X』を書いたのかをまず説明する。
戦前・戦中の日本のことも書いたのには、現在の日本が少しずつ右傾化・全体主義化していることへの僕なりの危惧があった。
そして、日本の「システム」をこう捉えることを記す。
日本はシステムが一度出来上がれば、もう誰がトップになっても止めることができなくなる。現在の日本の流れは非常に危険だ。
例えば十年後、さまざまな戦争に巻き込まれ、膨大な自衛隊員が死傷し、中東諸国からも強く敵視されるようになった無残な日本を見て「こんなはずじゃなかった」と愕然とするような事態が来ないように、僕たちはみんなで考えていかなければならない。
的確に日本人の特質を捉え、まさに今必要な想像力をもって、読者に訴えかけている。
開高健という作家が『パニック』という小説を書いているが、昔それを読んだ時、これは日本人のことを描いているのではないかと思ったことを思い出す。
日本人は、組織やシステムのなかに入り込むと、その組織やシステムに同化し、まさにそのなかで疑問を持たずに歯車として動いていく、そしてそのなかで強く馴化し、まさに「アイヒマン」化する。みずからが個であり、異質性を有する者であることを忘れ去る。
だからこそ、中村が言うようなことが起こるのだ。
そして、現在。
安保法案が与党で了承されたのだろうが、戦闘への参加の道が開かれていく。その結果、中村が指摘するような事態が起きていくことだろう。
ボクはよく、想像力を働かせよという。安倍政権が進めていることが、どのような事態を引き起こすか想像してみよう、と。
日本人が、中東の人々だけではなく、自衛隊が戦闘に参加する地域の人々から「敵視」される、その人々の眼を想像してみよう・・・
もうそれは1945年で、なくなったはずなのに。
中村は、なぜ『教団X』を書いたのかをまず説明する。
戦前・戦中の日本のことも書いたのには、現在の日本が少しずつ右傾化・全体主義化していることへの僕なりの危惧があった。
そして、日本の「システム」をこう捉えることを記す。
日本はシステムが一度出来上がれば、もう誰がトップになっても止めることができなくなる。現在の日本の流れは非常に危険だ。
例えば十年後、さまざまな戦争に巻き込まれ、膨大な自衛隊員が死傷し、中東諸国からも強く敵視されるようになった無残な日本を見て「こんなはずじゃなかった」と愕然とするような事態が来ないように、僕たちはみんなで考えていかなければならない。
的確に日本人の特質を捉え、まさに今必要な想像力をもって、読者に訴えかけている。
開高健という作家が『パニック』という小説を書いているが、昔それを読んだ時、これは日本人のことを描いているのではないかと思ったことを思い出す。
日本人は、組織やシステムのなかに入り込むと、その組織やシステムに同化し、まさにそのなかで疑問を持たずに歯車として動いていく、そしてそのなかで強く馴化し、まさに「アイヒマン」化する。みずからが個であり、異質性を有する者であることを忘れ去る。
だからこそ、中村が言うようなことが起こるのだ。
そして、現在。
安保法案が与党で了承されたのだろうが、戦闘への参加の道が開かれていく。その結果、中村が指摘するような事態が起きていくことだろう。
ボクはよく、想像力を働かせよという。安倍政権が進めていることが、どのような事態を引き起こすか想像してみよう、と。
日本人が、中東の人々だけではなく、自衛隊が戦闘に参加する地域の人々から「敵視」される、その人々の眼を想像してみよう・・・
もうそれは1945年で、なくなったはずなのに。