浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

本を買った

2015-05-19 22:44:22 | 
 今日、街に行った。本を買うためだ。水島朝穂の『ライブ講義 徹底分析 集団的自衛権』(岩波書店)、法律のコーナーにはない。社会問題のコーナーにもない。今、重大な問題だから積まれているのかなと思い、さがしたがない。そしたら、平積みとなった本の脇に一冊だけあった。

 そして思想・哲学のコーナーの雑誌のところにいった。買い損なっていた現代思想の臨時増刊号、『菅原文太 反骨の肖像』(青土社)を買った。文太さん、かっこよかったな。とくに、沖縄県知事選挙のとき、翁長さんの応援に行ったときの演説。あれは心に残る。

 帰宅して、沖縄ヘリ基地反対協議会の安次富浩の文を読んだ。そこに、「辺野古のみなさん」宛に文太さんが書いた色紙のことが書かれていた。文太さんは、「闘いは仁と義で」と書いた。「仁義」ではなく、「仁」と「義」。「仁」とは、「自己抑制と思いやり」、「義」は、「道理、人間の行うべきすじみち」(『広辞苑』)。

 you tube で、沖縄知事選挙のときの応援演説を、またみた。そして、さらに下記にアクセスして聞いた。彼が出演した映画の意味が、しっかりと語られていた。


https://www.youtube.com/watch?v=YGGQ65_gmGY


 惜しい人がいなくなる。その間隙を縫って、猛々しいだけの人が大きな声をあげる。

 
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さすがNHK!!

2015-05-19 18:27:28 | その他
 17日の沖縄の県民大会は、3万5千人が集まり、ネットでは実況中継までしていた。『東京新聞』はもちろん一面トップ、『毎日新聞』も同様のようだ。

 ところが、NHKの「ニュースウオッチ9」は、その集会を完全にスルーしたそうだ。さすがNHKニュース。ニュース番組は、すでに安倍政権のプロパガンダ放送局と化しているようだ。

 最近、NHKニュースはもちろん、「報道ステーション」もみない。音楽をかけて読書タイムとなっている。

 安倍自民党・公明党政権の、報道への抑圧は常軌を逸している。

 ちなみに、『琉球新報』は、新聞については以下のように報じている。

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-243109-storytopic-1.html
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「改革」のなかみを

2015-05-19 10:05:52 | 政治
 橋下の「大阪都構想」は、住民の反対票が少し上回ったために、消えることとなった。ボクは、その結果をよしとするものであるが、ある人は「これで大阪の改革はできなくなった」と否定的な評価をしていた。もちろんその人は大阪人ではない。同時に、「大阪都構想」がいかなるものかは知っていない。
 「改革」がどのような内容のものかには関心はないのだが、「改革」はすべきだというのである。

 そのとき、そうか「改革」というのは、プラスイメージで捉えられているのか、と気付いたのだ。

 しかし「改革」がすべてよいというものではないのだ。特に近年の様々な「改革」は、否定すべきものが多い。1945年の「敗戦」以降、「戦後民主主義」のなかでつくりだされ、あるいは人々の運動により獲得されてきた諸々の諸価値、諸制度、それが国民や住民の生活をまもってきたのだが、それが1980年代以降、次々と「改革」という名によって切り崩されてきたのである。

 そういう事実を知っているボクは、“「改革」は「改革」だから肯定すべきだ”という考えにはたてないのだ。

 どういう「改革」なのかをきちんと自ら検討することが求められているのだ。

 1980年代以降、国民(住民)は、行政に関して「行政サービスの受益者」=客体とされてきた。国民は、主権者ではなく、住民自治の主体ではなく、サービスを受けとるだけの存在とされてきた。国民(住民)の意思を反映させられないような選挙制度(小選挙区制度)、自治体の「広域合併」など、政治(行政)がどんどん国民(住民)から離されていくような「改革」が展開されてきた。

 地方自治に関する「改革」は、住民を自治の主体とするのではなく、地方自治体そのものの巨大化(団体自治の権限拡大)だけが追及されてきた。地方制度の「改革」は、常にそういう方向にむけてのものであった。

 主権者として、自治の主体として、政治や行政がおこなうことには、常に疑問を持って対処していく努力が、実は求められているのだ。
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