全国各地で「参戦法案」に反対だという声が拡大している。こうした声をより強く、より広汎に、そしてより粘り強く展開して行かなければならない。
以下は『熊本日々新聞』記事。
安保法案阻止で若者らデモ行進 熊本市中心部 2015年07月21日
若者の声を熊本からも届けよう-。政府が成立を目指す安全保障関連法案に反対する若者らが20日、熊本市中心部でデモ行進し、インターネットの呼び掛けに賛同した数百人が太鼓や指笛のリズムにのせて、「戦争法案、絶対反対」と声を上げた。
短文投稿サイト「ツイッター」で知り合った県立大文学部4年の喜久村睦貴さん(24)ら4人が企画した。同市の辛島公園で、呼び掛け人の上村征良さん(20)が「戦争は起こってからでは遅い。人と違った意見を言うことを恐れないで」と訴えると、歓声が巻き起こった。
一行は「アベ政治を許さない」などと書いたプラカードを掲げて下通や上通を行進。若者らしいマイクパフォーマンスで熱気いっぱいに安保法案の成立阻止を訴えた。
ツイッターを見て参加した熊本市南区のフリーター和田俊介さん(25)は「これからの時代を担う若者としてもっと意思表示していきたい」。熊本市中央区の保育士上田遥加さん(22)は「みんなの意識の高さにびっくり。安保法制阻止のためもっと勉強しなきゃ」と話した。
ベビーカーを押した母親の姿もあり、長女(4)と参加した合志市の主婦八木雅美さん(33)は「私も娘も、戦争を知らないまま一生を終えたい。安倍政権はこの声を受け止めるべきだ」と語気を強めた。(福井一基)
ボクも戦争を体験していないから、八木さんの「戦争を知らないまま一生を終えたい」という意見に賛成である。この「知らないまま」は、正確には体験しないまま、ということだろう。
というのも、知識として戦争を知ることはとても大切なことだからだ。今年は「戦後70年」である。「戦後」の前は「戦前・戦中」、日本は激しい戦争を戦っていた。そしてその戦場は、ほとんどが日本の外であった。沖縄を除けば、地上戦はなかったし、日本列島に住む人々は、空襲という戦争による被害者であった。
だが日本軍は、アジア太平洋地域で、侵略軍としてあった。
今度の「参戦法案」は、日本が攻撃されたら、というものではない。もしそうなら集団的自衛権を憲法解釈を強引に変えて、「参戦法案」を成立させる必要はなかった。
今度の「参戦法案」は、アメリカ軍などと一緒になって、海外で戦闘行動を可能とするものである。ということは、「戦前・戦中」と同じように、海外で日本の「軍人」が戦闘行動を担うということであり、それは「侵略」とほぼ同様の働きをすると言うことなのだ。だからこそ、ボクたちは戦争を知らなければならない。
その一つは、過去日本軍が行った戦争についてであり、そしてもう一つはアメリカが行った戦争についてである。ベトナム戦争、アフガン戦争、イラク戦争・・・。そしてもうひとつ付け加えれば、アメリカの外交を含めた戦争政策の歴史である。アメリカという国家の本質をつかむことが、今決定的に重要なのである。
以下は『熊本日々新聞』記事。
安保法案阻止で若者らデモ行進 熊本市中心部 2015年07月21日
若者の声を熊本からも届けよう-。政府が成立を目指す安全保障関連法案に反対する若者らが20日、熊本市中心部でデモ行進し、インターネットの呼び掛けに賛同した数百人が太鼓や指笛のリズムにのせて、「戦争法案、絶対反対」と声を上げた。
短文投稿サイト「ツイッター」で知り合った県立大文学部4年の喜久村睦貴さん(24)ら4人が企画した。同市の辛島公園で、呼び掛け人の上村征良さん(20)が「戦争は起こってからでは遅い。人と違った意見を言うことを恐れないで」と訴えると、歓声が巻き起こった。
一行は「アベ政治を許さない」などと書いたプラカードを掲げて下通や上通を行進。若者らしいマイクパフォーマンスで熱気いっぱいに安保法案の成立阻止を訴えた。
ツイッターを見て参加した熊本市南区のフリーター和田俊介さん(25)は「これからの時代を担う若者としてもっと意思表示していきたい」。熊本市中央区の保育士上田遥加さん(22)は「みんなの意識の高さにびっくり。安保法制阻止のためもっと勉強しなきゃ」と話した。
ベビーカーを押した母親の姿もあり、長女(4)と参加した合志市の主婦八木雅美さん(33)は「私も娘も、戦争を知らないまま一生を終えたい。安倍政権はこの声を受け止めるべきだ」と語気を強めた。(福井一基)
ボクも戦争を体験していないから、八木さんの「戦争を知らないまま一生を終えたい」という意見に賛成である。この「知らないまま」は、正確には体験しないまま、ということだろう。
というのも、知識として戦争を知ることはとても大切なことだからだ。今年は「戦後70年」である。「戦後」の前は「戦前・戦中」、日本は激しい戦争を戦っていた。そしてその戦場は、ほとんどが日本の外であった。沖縄を除けば、地上戦はなかったし、日本列島に住む人々は、空襲という戦争による被害者であった。
だが日本軍は、アジア太平洋地域で、侵略軍としてあった。
今度の「参戦法案」は、日本が攻撃されたら、というものではない。もしそうなら集団的自衛権を憲法解釈を強引に変えて、「参戦法案」を成立させる必要はなかった。
今度の「参戦法案」は、アメリカ軍などと一緒になって、海外で戦闘行動を可能とするものである。ということは、「戦前・戦中」と同じように、海外で日本の「軍人」が戦闘行動を担うということであり、それは「侵略」とほぼ同様の働きをすると言うことなのだ。だからこそ、ボクたちは戦争を知らなければならない。
その一つは、過去日本軍が行った戦争についてであり、そしてもう一つはアメリカが行った戦争についてである。ベトナム戦争、アフガン戦争、イラク戦争・・・。そしてもうひとつ付け加えれば、アメリカの外交を含めた戦争政策の歴史である。アメリカという国家の本質をつかむことが、今決定的に重要なのである。