浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

テロを防ぐには・・

2015-07-03 19:56:10 | その他
 工事現場などで「テロ警戒中」という看板を見かける。しかし、テロは防げない、という神浦元彰氏の「現実味を帯びてきたテロの可能性」(今週号の『週刊金曜日』)を読んで、プロのテロリストのテロを防ぐことはできないことがよくわかった。その具体的な事例については記さないが、なるほどこれでは防げない、ということがわかるものである。
 

 神浦氏は、「日本人はそろそろ本格テロを軍事力や警察力で抑えることの難しさを知るべきである。テロを力で封じることよりも、テロが生まれる温床を解消する方が簡単で重要である」というが、その通りだと思う。

 安倍政権は、アメリカと共に戦闘行動に参加しようとしているが、あえて日本がそういうことをするべきではない。ヨーロッパの歴史を詳しく見ていくと、ヨーロッパでは領土拡大、王位継承、覇権、宗教をめぐってそれはそれは長い戦争を繰り広げてきたことがよくわかる。とくに宗教に関しては、対イスラム、対ユダヤ、そしてキリスト教同士(旧教対新教、新教内部など)、凄惨な戦争を行ってきた。

 もう何世紀にもわたる対立・抗争の歴史をもつ宗教「戦争」に、それとは無関係の日本があえて参戦することはまったくナンセンスである。

 テロ事件が頻発したり、日本(人)がテロで狙われるような時代を、ボクは望まない。

 アベのような、愚鈍な輩の妄想につきあうことは、日本を地獄に突き落とすことにつながる。

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新国立競技場 四方田犬彦説

2015-07-03 18:33:04 | 社会
 文科省が多額のカネを投入して建設しようとしている新国立競技場。このデザインについて、今週号の『週刊金曜日』で、四方田氏が珍説を公表した。建築家のザハ氏のデザインは、実は「女性性器に酷似」しているというのだ。

 その証拠として、四方田氏は、カタールのサッカースタジアムを挙げる。これもザハ氏がデザインしたものだ。そこでサーチしてみた。

http://www.nydailynews.com/sports/soccer/world-anatomically-correct-soccer-stadium-article-1.1522772

 ろくでなしこさんの芸術作品と酷似していると、四方田氏はいう。

 そうかもしれない。

 ザハ氏はもちろん女性である。彼女は、女性的なものは、「直線を忌避し、曲線をよしとする」と語っているそうだ。
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外国紙は報じるが、NHKは報じない

2015-07-03 18:15:37 | その他
 6月23日、沖縄の戦没者慰霊の式典で、安倍首相が「帰れ!」「戦争屋」などと罵声を浴びせられたことは既に知られているが、NHKは報じなかった。ところが、イギリスのGuardianはじめ、外国メディアはそれを正当にも報じたようだ。

http://www.theguardian.com/world/2015/jun/23/japan-pm-shinzo-abe-heckled-okinawa-battle-anniversary


http://www.bbc.com/news/world-asia-33229432
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沖縄の怒りと優しさと

2015-07-03 18:06:05 | 社会
 TBSの金平さんの文。

http://www.okinawatimes.co.jp/cross/?id=271
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自民党の「勉強会」での、「沖縄の新聞をつぶせ」は表現の自由をおかすのか

2015-07-03 17:59:47 | その他
 表題のテーマに関して、リテラがきわめてまっとうな議論を展開している。

http://lite-ra.com/2015/07/post-1241.html

 百田らの暴言を擁護したい人たちは、権力と同調する意見・放言・暴言は擁護し、そうでない意見に対しては露骨に嫌悪感を示す。

 日本の政治のレベルは、かくも低下し、そして全体主義的な方向へと歩みつつある。
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コケにされる自衛隊員

2015-07-03 10:22:29 | 政治
後方支援時の拘束「捕虜に当たらず」=岸田外相

 岸田文雄外相は1日の衆院平和安全法制特別委員会で、海外で外国軍を後方支援する自衛隊員が拘束されたケースについて、「後方支援は武力行使に当たらない範囲で行われる。自衛隊員は紛争当事国の戦闘員ではないので、ジュネーブ条約上の『捕虜』となることはない」と述べ、抑留国に対し捕虜の人道的待遇を義務付けた同条約は適用されないとの見解を示した。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201507/2015070100816&g=pol



 となると、人道上の保護は受けられないという可能性が生まれる。

 安倍政権は、自衛隊員の命をみずからの妄想の捨て石に使用と考えている。


 ドイツの哲学者カントの「定言命令」。

 人間は自他の人格をつねに目的それ自体として扱うべきであって、たんなる手段としてのみ扱ってはならない。


 まさに安倍首相と自民党、公明党は、自衛隊員を「手段」として扱っている。道徳的にも許せない所業である。

 だからこそ官途は常備軍の全廃を『永遠平和のために』で論じている。

 人を殺したり人に殺されたりするために雇われることは、人間が単なる機械や道具として他の者ものの(国家の)手で使用されることを含んでいる・・こうした使用は、われわれ自身の人格における人間性の権利とおよそ調和しない

 (岩波文庫版17頁)


 以下のサイトの主張は、熟読する価値あり。

http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-2123.html
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社長交代

2015-07-03 09:57:46 | 社会
 スズキの社長が修氏から息子の俊宏氏へと変わった。修氏は、長期間スズキのトップとして経営の舵を握った。その結果、現在では3兆円企業に成長した。

 その成長は、いうまでもなく、文字通り、従業員の膏血を絞って絞って産みだしてきたものだ。スズキの低賃金、そして過酷な労働は有名である。工場を見学すれば分かるが、従業員は駆け足で仕事をしている。仕事をしながらの談笑なんて想像もできない。

 給与についても、家族手当はない。住宅手当もない。通勤手当は、通勤すればするほど赤字となる金額である。

 販売に従事している者たちは、二年に一度新車を買わなければならない。


 各種選挙の時にも、だれに投票するかは会社が決める。だれに投票したかの確認まであるようだ。

 修氏が経営の実験を握る前、スズキは普通の会社だったという。


 それから修氏は、地方政治に積極的に関わる。浜松市政は、市長も鈴木という姓であるが、まさにスズキに牛耳られている。

 浜松市の商工会議所は、「商工」の順ではなく、「工商」であって、「工」のトップがスズキであり、その意向で動く。

 「工場の門前で民主主義が立ちすくむ」ということばがあるが、今や、日本全体がそうなりつつある。


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