浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

安倍政権「中国脅威論」を煽る

2015-07-30 10:43:41 | 政治
 参議院での安倍政権の答弁は、「中国脅威論」を煽るようになってきた。

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/162220/3

 これは、元外交官の孫崎氏の言うとおりであるが、しかし看過できない。

 孫崎氏「中国の脅威について論じられていましたが、それは日米安保条約で対応する問題で、集団的自衛権とは何ら関係ありません。東シナ海や南シナ海の話も安保法案と全く関係ない。国会で今、議論されている集団的自衛権は、自衛隊をイラクやアフガンに派兵していいのかということ。それを安倍政権は、中国脅威論をあおって国民をごまかそうとしているのです」


 しかし安倍政権は、ほんとうに中国と一戦を交えるつもりがあるのだろうか。

 安倍首相の歴史認識は、おそらく皆無だと思うので、確認しておきたいのだが、1945年の敗戦は、アメリカやイギリス、ロシアにだけ負けたのではなく、中国にも負けたのだ。1945年に終わった戦争では、対米戦争のフィルムがたくさん残っているし、映画などでも放映されているので、対米英戦争に注目が集まるが、戦争中、もっとも日本軍が多かったのは中国戦線であったことを忘れてはならない。中国戦線でも、日本軍は勝利を得られず、精々昼間における「点と線」だけが維持できていたにすぎない。

 であるがゆえに、日本軍は戦闘を交えた各所で、日本軍は残虐な行為を行っている。試しに中国へ旅行に行って、そこに住む人々に戦争中の思い出や伝えられていることを尋ねればよい。必ず日本軍の蛮行について教えてくれるはずだ。

 そうした蛮行の記憶は、表面にはでないが、もし日本と中国が戦争をするとなったら、必ずやそれが蘇り、日本との戦争の精神的原動力となるはずだ。日本は必ず負ける。

 安倍政権は、もう一度中国との戦いで、敗戦国になるつもりなのか。




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山本太郎議員、頑張った!

2015-07-30 08:29:24 | 政治
 要するにアベは、アメリカが行う戦争に参加させたい、中国に対して攻撃的な姿勢を強めたいだけなんだ。国民の生命財産を守るためには、平和主義でいくのがもっともよいことは、戦後70年の歴史が証明している。それに、軍隊が国民の生命財産を守らないという事例は、かつての戦争が証明している。

 川内原発でなくても、福井県にもいっぱいあるし・・・・

http://lite-ra.com/2015/07/post-1336.html
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デモに参加すると就職に不利?

2015-07-30 07:55:16 | 社会
 朝日新聞に、表題のような記事が載った。

http://digital.asahi.com/articles/ASH7W5SYRH7WUTIL03M.html


 ボクは学生時代、何度もデモに参加していた。それも高校生の頃から。だからといって、就職できなかったということはない。就職してからも組合活動に参加。その組合は、「御用組合」ではなかったので、もちろんいわゆる「出世」はない。

 学生時代に、ボクと同じようにデモにでていた者がいた。彼は、同じように就職したが、組合活動に加わらず、一方でボクらに同調するようなことを口にしていたが、他方で上司に取り入り、結局は反民主的な行動をとって「功績」をあげ「出世」していった。ボクは、そういう人間を信用できず、どういう話をしてよいか分からなくなったので離れていった。同じように、ボクの仲間たちも彼から離れていった。それぞれが苦い記憶をもちながら。


 要するに、生き方だ。ボクは、過度の収入はいらない、食べていければそれでよいという気持で生きてきた。だからみずからの思想信条に忠実に生きてきたし、今もそうだ。


 今、学生諸君がデモに参加し、素晴らしいメッセージを発している。ボクらの頃は、あのような心に残るメッセージを発したことはない。自分の思想信条を、自分の言葉で皆の前で話す、素晴らしい体験ではないか。そういう体験は、必ず将来に大きな力を与えるだろうと思う。

 時は刻々と去っていくが、ボクたちの様々な体験は去ってはいかない。それらはボクらの内面に蓄積されていくのだ。何を蓄積していくのか、それはそれぞれみずからが選び取ったもの。だからこそ、人間は素晴らしいのだ。ひとりひとりの人間がそれぞれの思想や生き方をもって生き、それらが社会を形づくる。

 ただひとつ望みたいのは、『人間の条件』(五味川純平、岩波現代文庫)の主人公・梶のように、極限までみずからの「良心」にしたがって生きて欲しい、ということだ。

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