新国立競技場、為末さんの意見

http://tamesue.jp/20150710/

戦略と戦術

　集団的自衛権の容認、「参戦法案」、これらに反対する声が強くなっている。国会の答弁をみても、安倍首相や中谷防衛相の答弁は危険度をさらに増し、とにかくアメリカと共に戦争に参加したいという一点で、強行突破したいと考えているようだ。

　つまり強行採決だ。国会の論議を通して、危険きわまりない法案であることがわかりつつある、であるが故に、安倍政権は強行採決に臨もうとしているようにみえる。

　国会の議席は、悪魔の小選挙区制により、劣化する自民党と、権力にくっつくだけが目的の公明党というが多数を占める。

　ボクたちは、もちろん「参戦法案」反対、成立阻止を目的に活動しなければならないが、もし強行採決をしたあとのことも考えていかなければならないだろう。

　この平和をめぐる闘いに、終わりはないのである。
　一度でも「参戦」してしまえば、取り返しのつかないことになる。世界は、日本が「平和国家」を捨てて、「戦争国家」へと転換したと認識してしまうのである。「平和国家」を取りもどすことはまた長い長い日々を必要とする。だが、どういう事態になっても、平和を希求していくことは、ボクたちの責務なのだ。

　今後の闘い方を考えよう。

　長期的な見通しを持った戦略を練っていこう。「挫折」をしてはならないからだ。

　戦術と戦略をきちんと考えることが大切だ。