浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

アメリカ独立宣言をトランプ批判と「誤解」した人々

2017-07-07 15:44:19 | その他
 要するに、「アメリカ独立宣言」をトランプ批判の文書と「誤解」した人々は、あまり勉強したり考えたりしない人々なんだと思う。

 https://www.buzzfeed.com/jp/bfjapannews/cf-rip?utm_term=.odRjqJnk7#.dx918JDjL
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「生きてごらん」

2017-07-07 14:22:41 | その他
 もう読まない本や古い本を処分すべく、書庫の中で整理していた。すると、ふと『まぶねのかたへに』という小冊子が目についた。 
 聖隷を生み出した長谷川保夫妻とともに、キリスト教精神のもとに「聖隷保養農園」に生き、そして晩年は聖隷クリストファー大学でキリスト教について講じていた牧師・西村一之先生の「説教」をまとめたものだ。

 西村先生が昇天されてほぼ20年が経過した。この小冊子は、奥様のミサ先生が1997年にまとめられたものである。

 幸いなことに、私は尊敬すべきキリスト者の方たちと交流することができ、またいろいろ教えられてきた。その契機は、溝口正先生という高潔な方と知り合うことができたことにある。その溝口先生も、すでに昇天された。

 キリスト者ではない私は、西村先生とは教会という場でお目にかかったわけではないが、いろいろな場でおつきあいをさせていただいた。話すごとに、先生の高潔な人格や高邁な精神を感じさせられ、この世にはこういう方々がいるのだということを事実として認識させられた。

 さて、西村先生がこの小冊子で書かれたこと、それは賛美歌107番の4番目についての「説教」である。

 私はこの小冊子をいただいたときに確かに読んでいる。ところどころに色鉛筆で線を引いたりしているからそれがわかるのだが、読み始めて「生きてごらん」ということばに目がとまった。20年ほど前には気にとめなかったようだ。

 わたしたちは神さまから、生きてごらんっていうふうに言われているんだよ

 「生きてごらん」ー何というやさしいことばなんだろう。私たちは、「生まれる」、吉野弘の I was born.にあるように、自ら生まれようと思ってこの世に誕生したわけではない。誕生させられたともいえる。だが、そのことを、「生きてごらん」ということばで説明されたなら、私は「はい、生きてみます」と言いたくなる。

 いいことばだ、「生きてごらん」・・・これは祝福のことばでもある。どういう人生がその生の前に待っているか分からないけれども、そのことばの背後には、自分自身の生をみずから創って生きなさい、その生を、私はそっと見守っているから、という深い愛情がある。それは神の愛情であると同時に、親やそのまた親、近親者など、ひとりの人間の誕生をよろこぶ人々の愛情でもある。

 そしてもうひとつ、賛美歌には「とうとき貧しさ」ということばがある。西村先生は、「貧しさっていうのは傲り高ぶりがない謙虚な気持ち」だとされている。

 西村先生は、とても謙虚な方であった。生き方で、キリスト教の精神を示されていたように思う。

 「生きてごらん」・・このあたたかい、やさしい愛情あふれることばを、他の人々とも分かちあいたいと思う。



 
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タテ社会

2017-07-07 10:38:11 | その他
 『週刊朝日』の北原みのり氏のコラムを読んだ。そのなかに、彼女が女性検事に取り調べを受けたときの模様が記されてた。

 女性検事に、検事よりも年上の男性の検察事務官。女性検事は、その男性検察事務次官を叱責していたという。階級社会が、霞ヶ関では貫徹しているのだ。だから、国家公務員たちは、必死に上昇しようとあがき、あらゆる手を使う。同窓会、付け届け、ごますり、有力者とのつながり・・・・

 しかしこのような傾向は、社会全体にまん延しているのではないだろうか。

 こういうタテ社会を、まず体験するのが中学校の部活動である。まさに完全なタテ社会が貫かれる。ほとんどの子どもたちは、体育系の部活動に入る。親が薦めたり、あるいは体育系の部活動に入部した方が高校受験にはプラスであるという情報が流される。

 後者については、静岡県ではほぼ100%近くの高校でスポーツ推薦の別枠入試がある。その子どもたちは、部活動をするために高校に入る。

 そして企業。そこでも階級社会である。タテの関係が重視される社会を、ほとんどの人が体験する。もちろん職場によってはゆとりがあって、そこでは昔ながらの長幼の序などが働くこともある。

 いずれにしても、リタイアしていない人々は、タテ関係のなかで暮らしていかざるを得ない。

 すでにそういう社会と離れている私は、タテ関係から完全に自由に暮らしている。といっても、職場にいる頃から、私はタテ関係をほぼ無視していた。「人間みんなチョボチョボ」という小田実の思想を実践し、言いたいことを言ってきた。

 地域に生きていると、タテ関係はなく、それぞれの人間の「素の姿」が見られる。この人はこういう人なんだ・・・・ということがわかり、それに対応したつきあいが可能であり、いやならつきあうことをやめることができる。

 対人関係が、もっともストレスを生み出すのだろう。今は、ストレスなしである。若干、上昇志向のある人がいるが、別に利害関係はないので無視できるし、基本的につきあわない。

 「人間みんなチョボチョボ」という思想は、いいなあ。

 
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たとえ辺野古に新基地が建設されようと・・・

2017-07-07 08:34:58 | その他
 稲田が、辺野古新基地が建設されようと、普天間は返還されないことを「暴露」。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/208873

 アメリカの対日政策は、ペンダゴンが操縦している。要するに、日本は占領状態が今も続いているのだ。

民進・藤田議員は、「緊急時の民間施設の使用」について、「現時点で具体的な内容が決まっていないため米国側と調整していくというが、米国側との調整が整わなければ普天間基地は返還されないということで間違いないか」と質問。稲田防衛相は「このようなことがあれば返還条件が整わず、返還がなされないということになる」と断じ、米国との調整次第では、辺野古新基地の建設後も普天間飛行場は返還されないと明言した。歴代の防衛相の中で、このように明言したのは稲田大臣が初めてである。

 もともと普天間飛行場の返還計画は95年の「沖縄米兵少女暴行事件」に端を発しており、日本側の強い抗議に米軍が応える内容だったはずだ。それがいつの間にか、普天間飛行場を返還するもしないも、事実上、米国のさじ加減ひとつになっていたのである。

 「返還条件」は全部で8つあり、現在満たしているのはわずかにひとつだけ。政府はこれまで「5年以内の返還」「危険除去」「負担軽減」といった説明で辺野古新基地建設を正当化しようとしてきたが、すべては県民を騙すための虚言だったのだ。


赤字は、IWJの記事より。
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こんな人が首相なんだ?

2017-07-07 07:49:30 | その他
 政治家の器ではない。狭量なultranationalist=「極右」、これが安倍晋三をはじめとした自民党の本質規定とすべきである。

http://lite-ra.com/2017/07/post-3295.html
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伊東光晴氏

2017-07-07 07:24:51 | その他
 経済学者の伊東光晴氏、現在も鋭い視点で経済について論じている。

 『世界』8月号の、伊東氏と『ルポ トランプ王国』(岩波新書)の著者・金成隆一氏の対談は、とても興味深くまた素晴らしいものであった。この対談だけでも、『世界』は読む価値がある。

 とりわけ伊東氏の指摘は、現在のアメリカ経済、経済のあり方を考える上で参考になる。アメリカでは、白人労働者階級が「中産階級」の夢を持てなくなり、トランプ支持に回ったという。それについて、伊東氏は、なぜアメリカでは製造業が衰退したのか、しかし日本やドイツでは未だに衰頽していない、それはなぜかを問うべきだと指摘し、アメリカにおける資金調達のあり方にその原因があることを示唆している。


 アメリカの経済学の分野では、効率・競争・短期均衡理論の強者の論理ではある新古典派経済学が席捲している(世界各地でも・・・)。スティグリッツという有名なアメリカの経済学者がいるが。彼とて今では「制度派」(経済学の一派)だと自称しているが、「新古典派で論文書き、ノーベル経済学賞をとった。すると一変して、俺は制度派だ」と言いはじめた、「認められてからひっくり返るのが経済学者の処世術」なのだという。

 ヒラリー・クリントンについて。「言うまでもなく経済帝国主義者の一人」、「あきれるほど金儲けがうまい」、「一回の講演で2000万円以上とも言われる巨額の講演料を投資銀行から受け取っている人を誰が信用しますか」。まったく同感。大統領選において民主党は、サンダースが出れば良かったのだ。

 そもそもアメリカは、「不平等が是認される国」。そこで席捲している経済学が、世界に波及しているのだから、不平等が蔓延するのは、ある意味で当たり前と言うことになるのだろう。アメリカは、決して見習うべき国ではないのだ。

 アメリカの歴史は「1970年代をもって一つの時代が終わった」、それまでは「実利的実験主義」の経済政策が展開されていたが、1980年代に「実利ではない、規制緩和というイデオロギーがアメリカを支配した。これが大失敗」なのだ。まさに新自由主義である。これが諸悪の根源と言えよう。

 「経済学も、現実こそ最大の師です。その「ドロドロとした大地のなか」に入らなければならない。そしてそこには一元的な体系などというものは存在しない」。


 伊東光晴氏、かなり高齢だと思うが、素晴らしい論点を示している。昨年買った『ガルブレイス』(岩波新書)を読まなければ・・・・

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