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浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

『北海道新聞』のコラム

2017-07-20 21:03:27 | その他
 このコラムに、私は同感する。

差別と戸籍

07/20 10:30

「また昭和フォークか」と苦笑される方がいたら、お許しいただこう。でもきょうは、ぜひこれを引用させてほしい。岡林信康さんの「手紙」という歌

▼♪私の好きなみつるさんは/おじいさんからお店をもらい/二人一緒に暮らすんだと/うれしそうに話してたけど―。パートナーの「私」が被差別の出身と知り、おじいさんはお店を譲らないと言い出した。彼は結婚できないなら一緒に死のうとまで言ってくれたが、「私」は彼のために身を引く

▼1969年の発表当時から本人は多くを語らなかったが、実話を元にしたとも言われる。事実、出自を理由にした就職や結婚の差別は今も絶えない

▼こうした差別にも利用されたのが、親の婚姻や血縁関係などの情報が記された戸籍である。被差別の住所一覧の冊子と、戸籍を照らし合わせた身元調査も行われてきた

▼民進党の蓮舫代表が、二重国籍でないことを証明するため戸籍の写しなどを公開した。党内の要求に応えた形だが、蓮舫氏はもっと慎重に対応すべきではなかったか。外国にルーツを持つ人はたくさんいる。影響力のある人物が戸籍を公開すれば、今後同じようなことがあった際、出自を明らかにするよう迫られる人がいないとも限らない

▼何より「私」のような悲しみのない社会をつくらねばならないのに、公党の議員が戸籍公開を求めてはばからない。残念でならない。20
17・7・20
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小田実没後10年

2017-07-20 20:42:18 | その他
 小田実がなくなって10年、それにちなんだ集会が東京などで開かれるという。

https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201707/0010387937.shtml

 小田実を初めて直接見たのは、大阪城公園で行われた反戦万国博に参加したときだ。小田実をはじめとした人々の講演を聴いたり、参加者と語り合ったり、青春の一ページとして有意義であった。当時、高校紛争が激しかった頃で、反戦万国博には静岡県の掛川西高校で退学処分になった者もテントをはって参加していた。今、彼らはどうしているだろうか。 

 私は、『何でも見てやろう』から、小田の作品や評論をずっと読み続けてきた。今も、書庫には小田の本がずらりと並んでいる。小田の、人間はみんなチョボチョボや、ということばは今もいつもどこかにある。だから極端に上昇志向をもった者や、傲慢な人間、みんなチョボチョボだという感覚を持たない者とはつきあわない。だいたい優秀な人間、尊敬すべき人間には、傲慢さがかけらもないことを、私は多くの人々とのつきあいをとおして知っている。

 いずれにしても小田は、私の思想形成に大きな影響を与えている。

 小田がなくなったとき、吉川勇一からの連絡で、弔辞めいたものを書いたことがある。その吉川も逝った。

 そういう人々がこの世を去っていくにつれて、この世は悪くなっているように思える。しかし、小田や吉川は、どういう時代になっても、絶望することなく、前を向いて生きているはずだ。

 
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なんだこれは!

2017-07-20 12:41:29 | その他
 帰宅してポストを見たら、『週刊金曜日』。なんと表紙に「松本人志と共謀罪」。私は、この男が大嫌いである。まず顔が良くない。長年生きていると、その人生のありようが自然に顔に表れてくると思っているが、彼の顔に表れている人生は、傲慢や反知性、そして下品である。

 ハフィントンポストをみていても、時々彼の発言が取り上げられているが、なぜ取り上げられるのか私は不思議でならない。

 よりによって『週刊金曜日』の表紙が彼で、表紙の脇には「松ちゃん。いつから変節したの?」の文字。彼に「変節」なんてことばはあるのか。
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リニア新幹線

2017-07-20 06:17:13 | その他
 今日はボランティアの日、リニア新幹線建設問題について話す。

 以前、大井川の水問題について研究したことがある。大井川は南アルプスから流れ出る。大井川は早くから電源開発に見舞われ、水利権がそのために使われてきた。大井川上流から山梨県側の早川に一部の水が流される。東電の水力発電のためだ。

 そこから下流では、効率的に発電するために、中部電力は導水管に水を流し、発電所から発電所へと水を運ぶ。途中、大井川に水が出ることもあるが、発電に使われた水の多くはそのまま下流域の農業用水として使われる。したがって、大井川中流域には水がない。

 川原には水が流れていない。

 だから、旧中川根町では「水返せ」という運動が行われた。しかし水利権というものは、そう簡単に渡されるものではない。更新期に少しだけ取り戻すことができるだけだ。だから今も、大雨が降らない限り、大井川の水流は細いままだ。

 さて、リニア新幹線は大井川の上流の地底を掘って建設される。それによって地下の水の流れが遮断されるという調査結果がでている。JR東海はその分を、井戸を掘ってでも流すと言っているそうだ。しかしその量は莫大である。可能かどうか、だれもわからない。

 また、大井川上流に行くと、山崩れがすごい。上流部の山々は、企業の所有であるから、普通の人はそう簡単には入れない。私は許可を得て入ったことがあるが、山崩れのすごさに圧倒されたことがある。

 ここは中央構造線が通り、岩質も崩れやすい。昼夜の温度差と雨により、山が侵食される。

 そういうところを、JR東海は掘り進め、リニアを通す。

 工事がそう簡単に進むとは思われない。

 大地が怒る。私はそう思っている。
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