残業代ゼロ法案を、全国の労働組合の中心にいる「連合」が受け入れるとしたことから、加盟している労働組合から批判が起きているという。当たり前である。労働組合は、労働組合らしく働く人々の生活と労働を守るべきである。
ところが連合は、そういう労働組合ではないことを、下記が指摘している。
http://blogos.com/article/235268/
私が若い頃は、総評(日本労働組合総評議会)加盟の労働組合は、労働者の権利や生活、さらに平和を守るために活発な活動を展開していた。そして各県には総評傘下の県評(〇〇県労働組合総評議会)があり、各地域で活発な活動をしていた。
ところが、労働組合の活発な動きをおさえるために、会社は自らの息がかかった人々を集めてインフォーマルな組織をつくり、活発な労働組合員を監視し、排除していくことをはじめた。私はそれに関係した本を読んだことがある。今はそれらの本は書庫にあるのですぐには見られないが、民間の大企業では多かれ少なかれそうしたインフォーマルな組織をつくって労働組合の戦闘力を少しずつ削いでいき、最終的には労働組合を分裂させ、ほとんどの労働者を「御用組合」(会社の御用をつとめる組合)に編入していった。
そういうインフォーマルな組織を指導したのは、転向した共産主義者であった。彼らは労働組合がどういう組織であるかを熟知し、また労働運動のやり方も知っているので、労働組合をつぶすために効果的な指導を行ったのである。
本来労働組合は先に記したように労働者の権利や生活を守る組織であるが、「御用組合」になると、労働者を監視し会社の意向を貫徹する組織となる。労働組合の委員長の指名は、会社の総務部が行うようになる。そしてその幹部を務めた者が労務管理を担当し、「出世」していく。
労働者は、会社に対して権利を主張する手段を奪われ、会社の命令のままに動くようになる。異質な労働者は、左遷され、あるいは年齢が高くなってもずっと平社員のままにされたり、パワハラに見舞われる。異質は排除され、会社の方針に反するようなことは言えなくなる。ずっとまえ、『工場の門前で民主主義が立ちすくむ』という本がでていた。工場の中に民主主義がない実態を記したものだ。管理統制され、働いて、安い賃金を受け取るだけの労働者。
それは東芝も同じだ。その実態の一部を、共同通信が報じている。
https://this.kiji.is/259938081387298817?c=39546741839462401
ところが連合は、そういう労働組合ではないことを、下記が指摘している。
http://blogos.com/article/235268/
私が若い頃は、総評(日本労働組合総評議会)加盟の労働組合は、労働者の権利や生活、さらに平和を守るために活発な活動を展開していた。そして各県には総評傘下の県評(〇〇県労働組合総評議会)があり、各地域で活発な活動をしていた。
ところが、労働組合の活発な動きをおさえるために、会社は自らの息がかかった人々を集めてインフォーマルな組織をつくり、活発な労働組合員を監視し、排除していくことをはじめた。私はそれに関係した本を読んだことがある。今はそれらの本は書庫にあるのですぐには見られないが、民間の大企業では多かれ少なかれそうしたインフォーマルな組織をつくって労働組合の戦闘力を少しずつ削いでいき、最終的には労働組合を分裂させ、ほとんどの労働者を「御用組合」(会社の御用をつとめる組合)に編入していった。
そういうインフォーマルな組織を指導したのは、転向した共産主義者であった。彼らは労働組合がどういう組織であるかを熟知し、また労働運動のやり方も知っているので、労働組合をつぶすために効果的な指導を行ったのである。
本来労働組合は先に記したように労働者の権利や生活を守る組織であるが、「御用組合」になると、労働者を監視し会社の意向を貫徹する組織となる。労働組合の委員長の指名は、会社の総務部が行うようになる。そしてその幹部を務めた者が労務管理を担当し、「出世」していく。
労働者は、会社に対して権利を主張する手段を奪われ、会社の命令のままに動くようになる。異質な労働者は、左遷され、あるいは年齢が高くなってもずっと平社員のままにされたり、パワハラに見舞われる。異質は排除され、会社の方針に反するようなことは言えなくなる。ずっとまえ、『工場の門前で民主主義が立ちすくむ』という本がでていた。工場の中に民主主義がない実態を記したものだ。管理統制され、働いて、安い賃金を受け取るだけの労働者。
それは東芝も同じだ。その実態の一部を、共同通信が報じている。
https://this.kiji.is/259938081387298817?c=39546741839462401