浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

読みたい、と思った

2017-10-08 23:58:53 | その他
 『週刊金曜日』10月6日号、ぱらぱらとめくっていたら、山本義隆氏が書いている。何を書いてるかと読んでみたら、ベトナム・ホーチミン市にある「戦争証跡博物館」の展示会「ベトナム反戦運動とその時代」開会セレモニーでの挨拶文であった。

 この展示会、1967年10月8日に、おそらく機動隊に殺された山崎博昭さんの死から50年ということで企画されたそうだ。

 当時の首相、佐藤栄作の南ベトナム政府訪問を阻止しようと、学生たちが羽田に向かい、弁天橋で機動隊と衝突、そのなかで山崎さんが殺された。

 当時私は高校1年生。思春期の彷徨の時期にあった私は、文学作品を読み、音楽を聴き、自分自身のこれからの生をどうするのか思い悩んでいた。夜遅くまで音楽を聴きながら本を読む生活が続いていた。ある時期は、高校に行く意味はあるのかを考え、しばらく登校拒否になったこともあった。そんなとき、二人の同級生がわが家を訪問してくれ、また通い始めたという経験を持っている。

 夏を過ぎ、秋になり、よけいに鬱になり、生きる価値はあるのか、などと考え込み、いややはり生きる価値はない、などと行ったり来たりの思考の中に沈潜していた。

 そんなときに、この事件が起きた。これはたいへんな衝撃であった。「反戦のために命を賭けられるか」という問いが、私の前に突きつけられたのだ。

 山崎さんは、「反戦のためなら命を賭けられる」と語っていたという。おそらく人生の意味を尋ねる彷徨の中で、山崎さんはそうした方向へと思考を鍛えていたのだろう。

 山崎さんの死を、私はどう受け止めればよいのか。さらに私の思考は闇の中に入り込んでいったけれども、ベトナム戦争反対の意志だけは膨れあがり、そうした運動に関わるようになった。

 山崎さんの死について記された文を読み、遠い記憶のなかからその頃の私を引っ張り出してみた。遠い日の私に刻みこまれた山崎さんの死は、今もなお刻印されたままであることを再認識した。

 そして『かつて10・8羽田闘争があった』という本が出版されていることを知った。私と同じように、山崎さんの死が、その時代を生きていた若者たちの、その生き方に鋭い問いをつきつけた、という認識を持っている人々がいるのだということを、はじめて知らされた。山崎さんの死が、それぞれの人生にいかに刻印され、その後どういう人生を過ごしてきたか、そういう文が寄せられているのだそうだ。

 読んでみたいと思った。

 
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『信濃毎日新聞』社説

2017-10-08 21:58:15 | その他
 ここに『信濃毎日新聞』社説を掲げる。この問題については、『Journalism』10月号に秀逸な論文がある。いつか紹介したい。

衆院選に問う 共謀罪法 監視国家 許さぬために

 「残り2分」―。牛歩で抵抗する野党議員に議長が投票の締め切りを告げる。6月15日朝まで夜通しで続いた国会。共謀罪法は会期末を目前に参院本会議で採決が強行され、成立した。

 内心の自由、表現の自由を脅かし、民主主義の土台を揺るがす立法である。にもかかわらず、政権与党は数の力で押し通した。衆院での採決強行に続き、参院では「中間報告」という奇策で委員会審議を打ち切っている。

 不意打ちの衆院解散後、情勢が流動化して政策論は後景に退き、共謀罪法はほとんど論じられていない。法の本質が有権者に十分伝わっているとは思えない。総選挙に際して、あらためてしっかりと目を向けたい。

 どう洗い出したのかはっきりしない277もの犯罪に共謀罪は設けられた。計画に合意することが処罰の対象になる。実行行為を罰する刑法の原則を覆し、刑罰の枠組みを大きく押し広げた。

<抗議を封じる武器>

 適用対象の「組織的犯罪集団」とは何を指すのか。何をもって合意と判断するか。肝心な点はどれも曖昧で、刑罰法規としての明確性を欠く。不当な捜査や処罰につながり、憲法による人権の保障が意味を失いかねない。

 一般の方々が処罰対象となることはない―。安倍晋三首相は強調した。けれども「一般の人」とは誰かがそもそも分からない。「処罰範囲は明確かつ限定的」という説明は破綻している。

 解釈、運用の余地は広く、警察権限が歯止めなく拡大する恐れがある。怖いのは、政府や当局にとって目障りな人たちを抑え込む強力な武器になることだ。

 市民運動を敵視するような警察の姿勢は既に目につく。沖縄では、米軍基地建設に抗議する人たちが強制排除され、逮捕される人も相次いでいる。共謀罪は、座り込みを計画した段階で封じ込めることを可能にする。

 共謀を察知するには監視が欠かせない。技術が進み、今やあらゆる面に監視の目は及ぶ。プライバシーを侵し、権力が内心に踏み入ってくる危険は増している。

 共謀罪法だけではない。情報を管理・統制し、市民への監視を強める法制度が、安倍政権下で次々とつくられてきた。

 特定秘密保護法は、政府が持つ情報を広く秘匿し、漏えいや取得に重罰を科す。共謀したり、そそのかしたりするだけでも罪に問われる。国民の知る権利を妨げると同時に、違反を取り締まるための監視につながっている。

 その役割を担うのは、秘密裏に情報収集にあたる公安警察だ。秘密法によって警察の治安権限は拡大強化された。共謀罪法の後ろ盾も得て、監視国家化が一段と進む懸念は強い。

<特定秘密の厚い壁>

 公安警察の活動は闇に包まれている。集めた情報が特定秘密に指定される可能性は高い。監視による人権侵害があっても、厚い壁に閉ざされてしまう。

 改定された通信傍受法は、傍受(盗聴)の対象犯罪を広げ、通信事業者の立ち会いを不要にして捜査機関への縛りを緩めた。憲法が保障する「通信の秘密」が有名無実化し、市民の生活や活動に盗聴が広く及びかねない。

 固有の番号で個人情報を一元管理するマイナンバー制度も導入された。この仕組みもまた、公権力による監視やプライバシーの侵害に結びつく恐れがある。

 共謀罪を設ける法案は過去に3度、国会で廃案になった。政府が今回、前面に出したのは東京五輪に向けたテロ対策だった。「国民の安全安心に必要な法律」だと法相は述べている。

 けれども、共謀罪法はテロ対策の実体を備えていない。条文のどこにもテロの定義は見当たらない。安全を確保する名目で進む監視と治安強化によって、市民の自由が狭められ、社会を窒息させていかないか。

 今衆院選は、4年10カ月に及ぶ安倍政権を正面から問う選挙である。警察権限の拡大と結びついた行政権力の肥大化は、政治、社会のあり方を根本からゆがめかねない。共謀罪法、秘密法に対する態度を野党各党ははっきりさせ、有権者に示す必要がある。

<野党の姿勢見極め>

 希望の党の姿勢は見えにくい。立候補予定者との政策協定書には、外国人への地方参政権の付与に反対するという項目があった。社会に分断線を引く発想が潜み、共謀罪法ともつながり合わないか、気にかかる。情報公開や透明性の高い政治を掲げるのなら、秘密法をどう考えるのか。

 共産党はどちらも廃止すると公約に明記している。立憲民主党は民進党の主要政策を受け継ぐという。廃止するのかどうか、公約で明確にすべきだ。有権者の側からも問いただし、各党、候補の姿勢を見極めたい。

(10月7日)


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前原、小池の陰謀、これがその目的だ!

2017-10-08 21:37:11 | その他
 民進党議員を切り崩し、安保法(戦争法)賛成に「転向」させること、これが前原や小池の企みだったのだ。

 日本をアメリカが行う戦争に参加させるためには、民進党議員を切り崩すことが必要だったのだ。その企みが成功しつつある。

http://digital.asahi.com/articles/ASKB75KCSKB7ULZU007.html?rm=544

 しかし、立憲民主党の成立と野党共闘の盛り上がりで、彼らの企みは崩されつつある。彼らの企みを企みのままで消し去ろう!
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気が合うし、考えも同じ

2017-10-08 20:38:20 | その他
 安倍と小池の考えは同じ。

http://lite-ra.com/2017/10/post-3498.html

http://buzzap.jp/news/20171008-kibou-is-jimin/
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何も違いはない

2017-10-08 19:22:12 | その他
 安倍首相と小池百合子、彼らの考えはほとんど同じ。異なるところは、どちらかという瑣末なことだけ。

https://www.j-cast.com/2017/10/08310638.html?cx_recsWidget=pcTop&cx_recsOrder=4#cxrecs_s
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私のひとりごと

2017-10-08 13:00:37 | その他
 銀座で演説したのに、あまりひとがいなかったわ。都議選の時にはあんなに人がいっぱいいたのに。残念だわ。

 私、首相になろうとしているのよ。今まで、いろいろな党を渡り歩いて、やっとここまで来たの。「渡り鳥」なんて言われるけど、最終目標は、首相官邸でさえずりたいの。

 私の考え方は、安倍首相と同じ。原発ゼロは、あれはリップサービス。一つくらい首相と違ったこと言わないと。

 私の本当の考え方は、2012年の衆議院選挙の時に、全国紙に答えたことよ。憲法改正、もちろん賛成。集団的自衛権の行使は当然容認。消費税は引きあげるべき。原発は再稼働すべし。辺野古の新基地建設、もちろん賛成よ。核武装だって,国際情勢により検討すべきだし、中国なんかには強い姿勢で臨むべきだわ。

 こういう考えだから、私は首相になれるのよ。日本の首相って、アメリカが言うことをきちんと守らないといけないの。アメリカがご主人なのよ。

 ご主人様が、安倍首相に人気がなくなってきたから、今度はオマエだ、なんて言ってきたのよ。もちろん受けたわ。政治家になったら首相をめざすのが当然だもの。今は首都東京のトップだけど、行く行くは国のトップにならなくちゃあ。

 安倍首相も、森友とか加計とか、政治の私物化がおおやけになってしまったから、あれでダメになったし。アメリカも匙を投げたのよ。次は私だって。

 でもね、私にはカネがないのよ。カネがないと首相にはなれないわ。だから皆さんからカネを集めるの。そして、もっともらくな集め方は、民進党を抱き込んで、民進党のカネをいただくことよ。民進党のMさんは、私と同じ考え。話したらすぐにのってくれたわ。私が首相になったら、あなたは大臣、あるいは副総理。私の後に、首相にあなたがなってもいいのよ、なんて言ったのよ。
 それに首相になるためには、私に投票してくれる人がいないと困るでしょ。だから私の考え方に賛成してくれる人しか、私の党には入れなかったの。

 民進党の、リベラル勢力っていうの、私とはまったく考えの違う人々、あの人たちはMさんが粛清して、国会から追い落とそうとしたのよ。Mさん、なかなかやるわ。民進党内の左派勢力を撲滅するんだって言ってたわ。

 ああ、でも、都議選では風が吹いたけど、どうも風の向きがわからなくなってきたわ。

 ご主人様が、きっと何かをしてくれるでしょう。神風を吹かしてくれると私は思ってるの。ウフッ。

 

 
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ボクちゃんは、いやなの!

2017-10-08 09:46:44 | その他

 ボクは、いつも中心にいないとイヤなんだ。みんなにちやほやされないと気分が悪くなっちゃうんだ。たとえばボクちゃんがみんなの前で話をする、みんなうなづきながら静かに聴いてくれないと困るんだよ。

 あの森友問題、加計学園の獣医学部の新設問題が公になってしまったら、ボクちゃんを批判する声がだんだん大きくなって・・・・・

 ボクちゃんが、街頭に立つと、みんながボクちゃんに「やめろ!」、「帰れ!」、「オマエが国難だ!」なんて大声で叫んだり、プラカードを振ったりするんだ。

 もうボクちゃん、それを見るのがイヤでイヤで。

 そうしたボクちゃんを忖度してくれて、スタッフがプラカードをボクちゃんから見えないようにしてくれたりするんだけど、ボクちゃん耳が悪いわけじゃないので、聞こえちゃうんだ。

 ホントは、街頭で話なんかしたくないんだ。でもやれっ!て言われるんだ。

 テレビなんかで話をするのはいいよ。だって、アナウンサーなんかが、しっかり忖度してくれるから。それに、もしひどい質問が来たら、あとからそのテレビ局に圧力をかければいいんだ。復讐だな、それは。ボクちゃんは、最高権力者だから、それができるんだよ。

 あああ、解散なんかしなければよかった。

 ボクちゃん、もっとテレビに出られるかと思ったのに、マスコミは来やしない。

 なんでボクちゃんを中心にしてくれないのか!

 もうボクちゃんはお払い箱なのかな。アメリカの親分たちは、もうボクちゃんを見限ったのかなあ。
 
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