『朝日新聞』記事。
蓮舫氏「耳を疑った」 街頭演説で小池氏と前原氏を批判
とはいえ、小池、前原の策動は、安倍や小池のウルトラ右翼の考え方の議員を増やそうとした策動の一環であると、私は思っている。もちろん、この策動は、小池の思い上がりによりブレーキがかけられたが、しかし自民党を勝たせる方向に選挙をもっていったことは確かである。
その意味では、小林よしのりがいう「アメリカ追従勢力」(だったかな?)の政権保持をよしとする支配層は、かれらの策動を大いに褒め称えることだろう。
小選挙区制は、安倍首相がどんな悪事を働いても、どんな悪政を行っても自民党を支持する人々と、選挙区内にいる一定の創価学会信者の提携により、それぞれの選挙区で安定して自民党に議席を与える制度となっている。つまり倫理的・政治的判断ができない人々が選挙区内に一定数いるということだ。
強い風が吹かないと、それを覆すことはできない。
風というのは、そう簡単には吹かないのである。
それに長年の教育「改革」による教育の国家主義的再編と、部活動によって本をほとんど読まず「体を動かす」ことに専念してきた若者たちが、自民党を支持するようになっている。そういう人間をつくるために、戦前の皇国史観的体質をもっている文科省が、過去どれほど努力してきたか、戦後教育史をひもとけばすぐにわかる。
現在の若者は、その完成形態である。もちろんシールズのような若者もいる。しかし1960年代末の学生運動の時でも、それに参加したのは少ない。
選挙制度と、倫理的・政治的判断に欠ける人々と若者とがタッグを組めば、アメリカの「属国」、私的集団への税金投入などの悪政は、堂々と続けられるのだ。
日本の悲劇である。