浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

甲状腺ガン

2018-03-07 15:56:14 | その他
 福島の子どもたちに甲状腺ガンになる人が多い。しかし福島県や県の甲状腺ガン検査に関わる者たちは、なぜか福島原発事故と甲状腺ガンとが結びつかないように必死に努力しているように見える。

 私は今迄生きてきて、甲状腺ガンにかかった子どもなんて一人も知らない。

 原発事故により大量の放射能が放出された→多くの人々が被曝した→子どもたちの中に甲状腺癌の患者がでてきた。

 もうこれだけで、子どもたちの甲状腺ガンの原因は、福島原発事故と推定できる。しかし、そうではない、過剰診療の結果だ、だからこれからは検査はやらないほうがよい、などと、福島県とそれに関わる医者たちは、学校に話しにいっているそうだ。

 残念ながら、というか、幸運にもというか、放射能の被曝によりすべての子どもがガンにかかるわけではないから、福島県やそれに関わる医者たちは、そういうことを言えるわけだが、しかしガンになってしまった子どもたちは今後厳しい日々を送らなければならない。

 今日届いた『世界』(岩波書店)四月号には、白石草さんの「小児甲状腺がん 何が起きているか」というルポが載っている。

 福島県も、甲状腺ガン検診に関わる医者たちは、ほんとにひどい人たちだ。

 ついでに記しておけば、私は県をなくして道州制にする、という案に今迄反対していたが、今は考えを変えている。県はいらない。なぜか。県は国策の督励機関であるからだ。これは戦前から始まっているが、戦後の改革でも何も変わっていない。原発事故が起きた時の福島県の対応をふりかえれば、それははっきりと示されている。また地方自治体の施策を調べると、それが顕著にわかる。

 昔も今も、政府→都道府県→市町村という上意下達の命令系統は健在であるということだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝鮮半島の緊張維持が大事?

2018-03-07 08:42:17 | その他
 第2次大戦後朝鮮半島を二つに分割させた責任がある米国と日本が、南北朝鮮の融和、話し合い路線に反対のようだ。みずからの歴史的責任(日米両国とも歴史的責任には頬被りをする国家である)をたなにあげて、緊張対立の持続がよほど大切らしい。

 時事通信の配信記事。

圧力路線を継続=時間稼ぎ警戒、「非核化」疑問-日本政府

 それはそうだろう。南北の緊張が続けば、お得意様の日本がアメリカ製の武器をどんどん買ってくれるし、軍事大国化させたい(もうそうなっているが)安倍政権の野望も実現されるというものだ。緊張大歓迎というところだろう。

 しかし朝鮮半島の歴史を知り、また平和が好きな私としては、南北の融和は歓迎すべきことである。

 本来、外交というのは、異なった国々が真剣に話し合って平和を維持すること、互恵、相互理解を深めることが目的ではないか。安倍政権の外交はその反対をいっている。日米関係だけが「うまく」いっている。「うまく」といっても、安倍がトランプにへつらっているからにすぎない。日頃偉そうにしている者が、トランプには平身低頭している。なんでそういう人を、ネトウヨは支持するのだろうか。みずからも同じような人間だからだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

森友問題の追及

2018-03-07 08:15:41 | その他
 『朝日新聞』は問題となっている原本のコピーを入手しているはずだ。『日刊ゲンダイ』の記事に拠れば、財務省や官邸は犯人捜しをしているようだ。

 霞が関の造反か 「森友改ざん」リークで財務省は犯人捜し

 安倍政権は、自民党の中でも知的レベルが低い人々の集まりである。こういう人たちでも政治運営ができるということは驚くべきことであるが、だからこそ、彼らは天下国家の行方を真剣に考え動かすのではなく、基本的にはすべて私的利益の追求の政治に終始している。金融政策や財政政策も、政権延命のため、何のための政権延命かと云えば、安倍の妄想に基づく「大日本帝国への回帰」を実現するため。ついでにアベの周辺にいる人々に、しこたまサービスして、政治の私物化を推進している。

 そのような方針の下に動かされているのが官僚たちだ。官僚たちは、安倍政権の方々よりも、人間的にはどうかは知らないが、少なくとも勉強はできたはずだ。ここで云っておかなければならないのは、勉強が出来るということと、賢い、あるいは知性があることとは別であるということだ。

 勉強が出来たこと、彼らはそれについてはプライドを持っていることだろう。そのプライドは、官僚になってからは、ひたすら忠勤に励み、より高い地位へとのしあがることへと転化する。彼らは、その結果、いずれはどこかへ天下りして、仕事をしなくても多額のカネが入る余生を送りたいと思っているはずだ。

 ところが、その官僚たちが、勉強が出来ず、腹黒い野望を持っている者どもにこき使われる。そして問題が表面化すれば、それは官僚の責任にされる。

 もうやってられないよ、と考える官僚もいることだろう。そうした官僚が「朝日新聞」にリークしたのだろうか。

 昨日、私は『朝日新聞』に激励文を送った。安倍政権の中枢への大きな打撃になるだけに、安倍政権からの反撃は強化されるだろう。今までの『朝日』の姿勢をみると、権力の圧力に腰砕けとなって、謝罪する必要もないことを謝罪することがあった。今度はそういうことにならないように、事実で以て、安倍政権の“悪”にメスをいれてもらいたいからだ。

 “悪”の権化、安倍政権との熾烈な闘いに貴重な情報をもって参入した『朝日』を、私は応援したい。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする