小社会 従軍慰安婦問題などでぎくしゃくした関係が続く…
従軍慰安婦問題などでぎくしゃくした関係が続く韓国から、日本へ向けて共感のメッセージが寄せられているという。なぜか。理由は森友学園に関する財務省の決裁文書改ざんで高まる、安倍政権への抗議行動を応援するため。
韓国では朴槿恵(パククネ)前大統領が国政を動員して自らの周辺者を支援し、甘い汁を吸わせた行為が断罪されている。その構図が安倍政権にそっくりだとして、「不義にあらがい勇気を出した日本のみなさんと連帯します」。
朴氏を弾劾に追い込んだ「ろうそくデモ」の参加者らが、ツイッターに次々と書き込んでいる。「国政の私物化」と言われては安倍政権も反発するだろう。しかし同様の声は国内にもある。慶応大の金子勝教授はきのうの高知新聞で、「縁故資本主義」と指摘していた。
民主主義が機能せず、権力者周辺に利益がばらまかれる経済を指す。日本も縁故による「私物国家」に陥っていはしないか。森友、加計疑惑を見ているとそんな不安に駆られる。共同通信の世論調査で内閣支持率は38・7%に落ちた。懸念がじわじわ広がっている証しではないか。
ろうそくデモでは一つの歌が愛唱されている。2014年の旅客船セウォル号沈没事故への、朴政権の対応を批判して作られた。〈闇は光に勝てない/嘘(うそ)は真に勝てない/真実は沈没しない/我々は諦めない〉。
森友疑惑の解明へ、同じ思いを持って国会審議を見守りたい。
私は、「慰安婦」問題では、韓国・文政権の主張がBetterであると思っている。