森友問題を海外メディアの報道

　Washington　Post　を訳してみた（部分訳）。

Japan govt altered documents in scandal linked to Abe’s wifeという記事である。


日本政府は安倍の妻につながるスキャンダルに関わって、書類を改ざんした　

改ざんされた書類は、大阪の森友学園の経営者への国有地の特売に関するもので、ファーストレディの安倍昭恵（彼女は学校の極右の教育方針を支持している）の関与だとされることにより、評価額が七分の一になったというものである。

当局による調査は、次のことを明らかにした。学校経営者は安倍昭恵が土地取引を進めるように経営者を元気づけたこと、何人かの保守的な議員が学校の計画について当局に接触してきたこと、しかしそれらが法を犯したかどうかは明確ではない。ある書類には、はじめの書類では、学校経営者が、安倍が副代表をしている日本会議という安倍支持の政治団体に属していることが記されていたが、その記述はその後削除された。

月曜日の議会のヒアリングで、財務省担当官は、安倍昭恵の土地取引を進めてと言ったことは、スキャンダルが表面化した後に書類から削除された。森友学園のトップである籠池泰典は小学校を建設するために土地を購入した。その学校は安倍の妻が名誉校長に就任した。安倍夫妻は、その学校のナショナリズムの教育哲学を支えてきたことが知られている。

　海外メディアは、安倍夫妻や安倍政権の面々の思想的立場を必ず記述するのが特徴だ。彼らは、ultra-nationalistとして報じられる、必ず。

なぜ籠池氏は釈放されないのか

　これについて、今日の日経ビジネスにこういう記事があった。田原総一朗氏が書いていることである。

　森友学園の前理事⻑・籠池泰典氏が昨年7月に逮捕されて以来、いまだに拘置所に勾留されていることだ。僕は、これは明らかに人権蹂躙だと思う。彼をこんなに長い期間、拘留する必要など全くない。

　なぜ、彼を拘置所から出さないのか。理由はただ一つ。拘置所から出せば、昭恵夫人の関与を発言してしまうと恐れているからだ。

　僕は、籠池氏が逮捕される前に、あるテレビ局の番組でインタビューをしたことがある。その時、次のようなやり取りをした。

「2015年10月27日、あなたは昭恵夫人に電話をかけましたね？」と尋ねると、彼は「はい」と答えた。「何を頼もうとしたのですか？」と聞くと、「二つあります。一つは、10年の定期借地権を50年に延長できないかということ。もう一つは、国有地の価格があまりにも高すぎるから、これを何とか安くして欲しいということです」と話した。

　ところが、昭恵夫人は外遊中で話すことができなかったから、この内容を留守番電話に入れたという。すると、経産省出身の夫人付職員から問い合わせがあったそうだ。そこで籠池氏は、依頼内容を詳しく書いた手紙を郵送した。

　これに対し、夫人付職員からファックスで返事が届いた。「色々やってみたけれど、ご期待には添えなかった。申し訳ない。昭恵夫人にも報告している」。しかし、しばらく経ってから二度目のファックスが届いた。「今年度はご期待に添えないけれど、来年度にまたやってみます」という内容だ。

　僕は籠池氏に「では、翌年度はどうだったのですか」と聞くと、彼は「（国有地売却価格の値下げについて）満額回答だった」と言った。さらに続けて、「これは安倍昭恵夫人のご尽力のお陰だ。私は、心から感謝したい」と述べた。しかし、テレビ番組では、なぜかこの部分は、放送されなかった。

　籠池氏が釈放されたら、この件についてもっと詳しく話すだろう。安倍政権はこれを恐れている。拘留期間が長引いているのも、これが理由だろう。

学校で金儲け？

　問題となっている加計学園獣医学部。獣医学部は6年間であるが、総額 1468万円だそうだ。獣医学部で最高額らしい。入学者数も多くとるようだ。

　加計学園系列で千葉科学大学に薬学部があるが、ここは6年間で1362万円だとのこと。

　なかなかの額である。

　加計学園の多くの学部は入学者が定員に満たないから、経営もたいへんではないかと思うが、それを考えると、獣医学部新設は金儲けが目的ではなかったのだろうか。

田中真紀子氏、吠える！

　外国特派員協会で、話す田中氏。

Makiko Tanaka: Former Minister for Foreign Affairs

「なぜ籠池前理事長は釈放されないのか」

　これについては、田原総一朗氏が興味深い話しを紹介している。

なぜ、籠池前理事長は釈放されないのか