「安倍一強」ということばが、メディアで流される。しかしこれは虚構である。実際、国政選挙の結果をみても、自民党を多数の国民が支持しているわけではない。なぜ自民党がかくも選挙で勝利し、決して統治能力があるわけではない安倍が、首相であり続けているかというと、小選挙区制という選挙制度が産みだしたものだ。
同時に、行政権を肥大化し、強化しようという政治の流れがつくり出され、現在のような官邸の権力を強化させたのだ。
小選挙区制度をつくりだしたのは、細川内閣に結集した政党である。自民党、公明党、社会党などだ。共産党だけが、正当にも反対した。そしてそうした選挙制度をバックアップしたのが、テレビをはじめとしたメディアだ。また行政権の強化も、「決められない政治」を批判する中でつくりだされた。
そう考えると、メディアというのは、いい加減なものだ。今は「安倍一強」を批判する。
小選挙区制度をつくり、行政権を強化する。確かに民主主義を体現し、人権意識が強い人間が首相の座に就けば、よくなるだろう。だがみていればわかるように、国政でも、地方議会でも、「ふざけるな!」と叫びたいような輩が議席を得ている。政治家になろうという人間は、名誉欲が強く、「世のため人のため」という意識はこれっぽちもなく、おのれのために政治家になるという者がほとんどだ。そういう人間に強い権力を与えればどうなるか、それは安倍首相をみればよくわかる。
権力を私物化し、おのれがもつウルトラ右翼の考え方を国民に押しつける。
最近森友、加計などの事件の報道が紙面をしめている。これらの事件は、世界的に見ればきわめて恥ずかしい事件である。
アメリカでは、gun controlを求める若者たちが動く。友人たちの死を無駄にしないように、NO gun を求めて全土で行進を行った。この報道は、感動を喚起する。私も、Gonzálezさんの演説には大きく心を動かされた。
March For Our Lives: Six key takeaways from the US gun control rallies
アメリカでも愚かな人間が大統領になっている。外国紙のHPには、Gonzálezさんのと愚者トランプの写真が並ぶ。
日本でも、愚者安倍夫妻と官邸前でコールする若者の写真を見ることが出来る。
権力を私物化し、おのれの「益」を追求する輩と、理想のために生きる若者、その対比。
私たちは、どちらの側に立つべきか、おのずから明らかだ。
I stand on the side of justice.