浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

米朝会談

2018-03-10 10:40:19 | その他
 韓国の文在寅大統領は、様々な点で、最良の人である。彼が話すことは、正義と人道にかなったものであり、「慰安婦」問題における彼の発言は、ヒューマニズム溢れる誠意あるものであった。

 韓国大統領として、韓国国民を戦火にさらすことは出来ない、たとえ日本やアメリカがけしかけても、文在寅大統領は、徹頭徹尾、対話によってよりベターな方向へと、頑迷な他国のリーダーの動きを注視しながら舵取りをしなければならない。文在寅大統領は、平昌オリンピックを契機にして、そういう路線を米朝に歩ませることに成功したのだ。

 東アジアの緊張をできうるかぎり緩和させ、平和で平等互恵の東アジアの樹立を願う私にとっても、米朝会談は願うところである。それによって、アメリカは北朝鮮敵視・脅迫行動をやめること、そのためには朝鮮戦争について休戦協定ではなく講和を正式に結ぶことが必要である。変わり者のトランプ大統領がそれをなし遂げることができるかどうかは未知数ではあるが、変わり者だからできる、ということもあり得よう。

 アメリカの強固な軍産複合体は、東アジアの緊張を最大限利用して武器を売ってきた。忠犬・安倍には、うまいこと買わせることも出来てきた。今後もたんまりと買ってもらいたいだろう。もし北朝鮮との緊張が緩和されても、日本が対中国の軍備を拡充していくなら、まだまだ安倍はつかえると思っているはずだ。バカな奴ほど居丈高になって威張りたがるから。そのためには、軍事力がないと困ると安倍は思っている。

 米中関係は、危険な状態にはなっていない。米朝関係が改善されるだけで、東アジアの危機は去るはずだ。

 北朝鮮の行動には合理性があり、金正恩体制をどうするかは北朝鮮の人民が決めることだ。私たちが第1に考えることは、戦争が起きないようにすることである。


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