私は某社の辞典で、岡野喜太郎のことを書いたことがある。岡野喜太郎は、スルガ銀行の創始者である。スルガ銀行の会社沿革史にも、岡野喜太郎のことが記されている。
https://www.surugabank.co.jp/surugabank/corporate/history/#event-1887
岡野は、地域住民の経済生活の向上を助けるという扶助の精神で金融事業を営んでいた。そうした創業の精神を知っている私は、今回の不正融資の事件が大きく報じられている中、スルガ銀行に匿名で創業者の精神を踏みにじることのないようにというメールを送った。創業者が地下で泣いているだろう。
しかしスルガ銀行は、みずからの不正について、表面では謝罪をしながらも、実質的には居直っているようだ。信用を失った金融機関がどうなるか。
スルガ銀行の創業者一族は、長泉町にビュッフェ美術館を持っている。またその周辺にも、いくつかの施設を展開している。
私はスルガ銀行に口座を持っているわけではない。しかしビュッフェ美術館に何度も足を運び、また創業者の精神を評価したことから、スルガ銀行に特別の思いをもっていた。
もうスルガ銀行に対するプラスの評価は捨てるべきである。
ただ、高額の借金をした人々、うまい話にはウラがある、のである。ほんとうに儲けられるものは富豪らがすでに行っていて一般の人には渡さない、ということを知っておくべきだ。うまい話には、詐欺と虚構が隠されている。
なぜか、そんなことで金が儲かるわけがないというような詐欺的な儲け話に投資している人々がなくならない。騙されやすいのだろうか。それとも金がありすぎて詐欺的なものにも投資してみようとおもうのだろうか、一か八かだ!というように。
スルガ銀行の行ったこと、それが公になったとき、その後のスルガ銀行の対応には、驚き呆れたが、ふつうの人々は、詐欺的な儲け話にのらないことを肝に銘じるべきである。
「優等生」称賛の裏で恫喝や重圧 スルガ銀、不正の構図