「アートフェア東京2008」 東京国際フォーラム 展示ホール1

東京国際フォーラム 展示ホール1(千代田区丸の内3-5-1
「アートフェア東京2008」
4/4-6(会期終了)



さすがに週末は混雑していました。現代アートの如何を問わず、国内外のアートシーンの『現在』が一堂に会した国内最大のアートの見本市、「アートフェア東京2008」へ行ってきました。

古美術からピカソなどと、ジャンルに囚われない「アートフェア東京」の中身は非常に多様ですが、どうしても私の関心はやはり現代アートの方へ向いてしまいます。というわけで終始、うろうろと巡り歩いていたのは、ちょうど会場の右手方向、DとEのブースのひしめき合う現代アートのコーナーでした。殆ど反則技級に目立っていたミヅマアートの鴻池の特大インスタレーション(個展がいよいよ4/16から始まります。豪華なちらしまで用意されていました。)と山本現代のヤノベケンジの『観覧車』は別格としても、まさに名品展のレントゲン(佐藤好彦の作品ポスターを1万円で売るところがまた商売上手です。)、町田久美の小型のドローイング(63万円。もちろん売り切れです。)が何とも可愛らしい西村、今年度のVOCA賞を受賞した横内賢太郎の瑞々しいサテン(13万円。)の印象的なケンジタキなど、既知の画廊もいつもながらのラインナップで楽しむことが出来ます。また個展が衝撃的だった政田武史(50万円。)のワコーワークス、柏のTSCAのオープニングを飾った、静けさに満ちた光の粒子、大塚聡のアタッシュケース(値段は分かりませんでした。出展はヒロミヨシイです。)も、願わくばもっと生活に身近な場所で見られればと思うような作品で魅了されました。お気に入りの一点を探すのに時間は全然かかりません。

普段、馴染みのない東京以外の画廊に接せられるのも、またこの手のイベントの良いところです。中でも興味深かったのは、既知の方、つまりはこちらで展示を開催しながらも、東京以外に拠点を構えている作家の作品でした。その例として、文化村ギャラリーでの個展が印象深い鈴木雅明(ギャラリーセラー。名古屋。)、または日本橋高島屋の個展で、室内のミニチュアを独得の写真で示した寺田真由美(Gallery OUT of PLACE。奈良。)などが挙げられると思います。また東京での個展を心待ちにしたいです。



第3回目の開催ということで、全体の雰囲気も何となく慣れてきたような気もしました。昨年は会場の関係で全て平日のみのオープンでしたが、やはり土日を挟むと、お祭り的な賑わいが生じてくるようです。(実質的に、展示作品の多くは特別内覧会の段階で売れてしまうのではないでしょうか。)

なお、このアートフェア、もしくは新丸ビルのニュートーキョーコンテンポラリーズは既に昨日で会期を終えていますが、丸の内アートウィークス関連のイベント、行幸通り地下の「アートアワードトーキョー」(美大の卒展の選抜作品を展示。)はゴールデンウィーク中まで開催されています。そちらは今度見てくるつもりです。
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