都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「山本修路 - 松景其之貳 - 」 ラディウム
ラディウム(中央区日本橋馬喰町2-5-17)
「山本修路 - 松景其之貳 - 」
4/3-26
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松や岩をモチーフとした作品で知られている(公式ブログより。)という、山本修路(1979~)の個展です。山水南画風の奇岩に囲まれた光景が、個々に分割化されたミニマルな絵画によってインスタレーション的に表現されています。
あたかも高々とそびえ立つ奇岩奇石に囲まれているかのような空間を見るのは、2階展示スペースにおける、一個の岩のオブジェに誘導されて並んだ約10点ほどの岩山の絵画群です。抜けるように鮮やかなブルーの空を背景に、石膏で何層にも塗り固められた岩の描写が、まさに林立する高山を下から眺めたかのような光景にて示されています。そしてその岩にちょこんと小さく描かれているのが、小さく、また一本ずつ侘しく生える松です。導入の岩のオブジェの先端部にも松が横へ平べったく伸びていますが、それがこれらパネル上の岩にも同じように群れています。また、一枚一枚のパネルの大きさと形がちょうど一般的な掛軸画に近いせいか、その岩山の光景からまさに冒頭でも触れた山水画の様相を連想することが出来ました。たとえて言えば、谷文晁の描く奇岩を限りなく抽象化し、それを分けて並べたような光景です。
1階のスペースでは、深い闇に沈み込んだ黒光りする岩山の作品を見ることが出来ます。上下二層、奥行きの増したレントゲンの新しい空間を効果的に用いた展示です。
ちなみに上記に引用したブログにも記載がありますが、彼の新作が今月末にオープンする十和田市現代美術館内に恒常的に設置されるそうです。美術館サイトにてその場所、及び作品を確認することが出来ました。
今月26日までの開催です。
「山本修路 - 松景其之貳 - 」
4/3-26
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松や岩をモチーフとした作品で知られている(公式ブログより。)という、山本修路(1979~)の個展です。山水南画風の奇岩に囲まれた光景が、個々に分割化されたミニマルな絵画によってインスタレーション的に表現されています。
あたかも高々とそびえ立つ奇岩奇石に囲まれているかのような空間を見るのは、2階展示スペースにおける、一個の岩のオブジェに誘導されて並んだ約10点ほどの岩山の絵画群です。抜けるように鮮やかなブルーの空を背景に、石膏で何層にも塗り固められた岩の描写が、まさに林立する高山を下から眺めたかのような光景にて示されています。そしてその岩にちょこんと小さく描かれているのが、小さく、また一本ずつ侘しく生える松です。導入の岩のオブジェの先端部にも松が横へ平べったく伸びていますが、それがこれらパネル上の岩にも同じように群れています。また、一枚一枚のパネルの大きさと形がちょうど一般的な掛軸画に近いせいか、その岩山の光景からまさに冒頭でも触れた山水画の様相を連想することが出来ました。たとえて言えば、谷文晁の描く奇岩を限りなく抽象化し、それを分けて並べたような光景です。
1階のスペースでは、深い闇に沈み込んだ黒光りする岩山の作品を見ることが出来ます。上下二層、奥行きの増したレントゲンの新しい空間を効果的に用いた展示です。
ちなみに上記に引用したブログにも記載がありますが、彼の新作が今月末にオープンする十和田市現代美術館内に恒常的に設置されるそうです。美術館サイトにてその場所、及び作品を確認することが出来ました。
今月26日までの開催です。
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