都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
goo地図で見る東京の美術館の今と昔
先日、goo地図にて東京23区内の「昭和航空写真」が公開されましたが、それを使って各美術館や博物館の昔の姿をweb上で手軽に見ることが出来ます。
昭和22年、38年の二種ある「昭和航空写真」のうち、解析度の比較的高い昭和38年と現在を比べてみました。(左昭和38年、右現在。建物名をクリックするとgoo地図へ飛びます。)
東京国立博物館(上野)
本館、表慶館の姿は確認出来ますが、東洋館、そして現在の宝物館と平成館の姿を見ることは出来ません。ちなみに上野界隈では、昭和34年の西洋美術館、それに昭和36年にオープンした東京文化会館の様子も捉えられています。また東博より道路を挟んだ前にある建物は、現在の都美の前身、東京府美術館でしょうか。
江戸東京博物館(両国)
平成5年オープンの同博物館はもちろん存在しません。また隣接する国技館が同地に完成したのも昭和60年です。(それ以前には蔵前にあったそうです。)また昭和22年の光景を見ると、周囲の建物が非常に少ないことが分かります。空襲の惨禍より復興するのにはまだ時間が足りません。
東京国立近代美術館(竹橋)
谷口吉郎設計の美術館は昭和44年に建設されました。また当時、美術館の西にある工芸館は皇宮警察の寮として使われていたそうです。(昭和22年の写真だと、近衛師団の兵営地がまだそのまま残っていることが見て取れます。)ちなみにその北側に見える星形の建物は、昭和39年に開館した科学技術館です。まだ建設中です。
原美術館(北品川)
昭和13年竣工の、実業家原邦造の邸宅をそのまま使った美術館です。画像が暗いので少し分かりにくいのですが、今と同じく、弧を描く独特の外観を確認出来ます。
東京都庭園美術館(白金)
原美術館と同様、当時と変わらぬ姿を見せているのがこの庭園美術館です。昭和8年に完成し、朝香宮の邸宅として用いられていましたが、戦後に外務大臣公邸、迎賓館などに利用され、昭和58年に現在の美術館として一般に開放されました。また隣接する自然教育園が一般開放されたのは昭和24年のことです。都心の中の貴重な緑地として保存されています。
森美術館(六本木)
間違いなく同じ場所のはずですが、その面影は全くと言って良いほど残っていません。また現在のグランドハイアットの場所に見える建物群は何でしょうか。昭和22年では一面が緑に覆われています。
その他、他のいくつかの美術館に地図のリンクをはってみました。
大倉集古館(昭和22年の光景が今と別世界です。)
五島美術館(今も昔もそれほど変わりません。)
東京都写真美術館(かつてのビール工場を確認出来ます。ビール名がそのまま地名になったのはあまりにも有名です。)
東京オペラシティアートギャラリー(昔の写真に見える箱形の建物は何だったのでしょうか。)
東京都現代美術館(昭和22年、38年とも貯木場の点在する様子を見ることが出来ます。)
23区内の公開ということで、住んでいる地域の昔の様子を見られるという方も多いのではないでしょうか。私の自宅周辺も何とか地図の一番隅の方に確認出来ました。
「東京変貌 -航空写真に見るこの50年の東京 1958-2006」
昭和22年、38年の二種ある「昭和航空写真」のうち、解析度の比較的高い昭和38年と現在を比べてみました。(左昭和38年、右現在。建物名をクリックするとgoo地図へ飛びます。)
東京国立博物館(上野)
本館、表慶館の姿は確認出来ますが、東洋館、そして現在の宝物館と平成館の姿を見ることは出来ません。ちなみに上野界隈では、昭和34年の西洋美術館、それに昭和36年にオープンした東京文化会館の様子も捉えられています。また東博より道路を挟んだ前にある建物は、現在の都美の前身、東京府美術館でしょうか。
江戸東京博物館(両国)
平成5年オープンの同博物館はもちろん存在しません。また隣接する国技館が同地に完成したのも昭和60年です。(それ以前には蔵前にあったそうです。)また昭和22年の光景を見ると、周囲の建物が非常に少ないことが分かります。空襲の惨禍より復興するのにはまだ時間が足りません。
東京国立近代美術館(竹橋)
谷口吉郎設計の美術館は昭和44年に建設されました。また当時、美術館の西にある工芸館は皇宮警察の寮として使われていたそうです。(昭和22年の写真だと、近衛師団の兵営地がまだそのまま残っていることが見て取れます。)ちなみにその北側に見える星形の建物は、昭和39年に開館した科学技術館です。まだ建設中です。
原美術館(北品川)
昭和13年竣工の、実業家原邦造の邸宅をそのまま使った美術館です。画像が暗いので少し分かりにくいのですが、今と同じく、弧を描く独特の外観を確認出来ます。
東京都庭園美術館(白金)
原美術館と同様、当時と変わらぬ姿を見せているのがこの庭園美術館です。昭和8年に完成し、朝香宮の邸宅として用いられていましたが、戦後に外務大臣公邸、迎賓館などに利用され、昭和58年に現在の美術館として一般に開放されました。また隣接する自然教育園が一般開放されたのは昭和24年のことです。都心の中の貴重な緑地として保存されています。
森美術館(六本木)
間違いなく同じ場所のはずですが、その面影は全くと言って良いほど残っていません。また現在のグランドハイアットの場所に見える建物群は何でしょうか。昭和22年では一面が緑に覆われています。
その他、他のいくつかの美術館に地図のリンクをはってみました。
大倉集古館(昭和22年の光景が今と別世界です。)
五島美術館(今も昔もそれほど変わりません。)
東京都写真美術館(かつてのビール工場を確認出来ます。ビール名がそのまま地名になったのはあまりにも有名です。)
東京オペラシティアートギャラリー(昔の写真に見える箱形の建物は何だったのでしょうか。)
東京都現代美術館(昭和22年、38年とも貯木場の点在する様子を見ることが出来ます。)
23区内の公開ということで、住んでいる地域の昔の様子を見られるという方も多いのではないでしょうか。私の自宅周辺も何とか地図の一番隅の方に確認出来ました。
「東京変貌 -航空写真に見るこの50年の東京 1958-2006」
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