「シリーズ彫刻新時代vol.5 小俣英彦」 日本橋高島屋 美術画廊X

高島屋東京店 美術画廊X中央区日本橋2-4-1 6階)
「シリーズ彫刻新時代vol.5 小俣英彦」
4/28-5/17



日本橋高島屋美術画廊Xで開催中の「シリーズ彫刻新時代vol.5 小俣英彦」へ行ってきました。

作家、小俣英彦のプロフィールは以下の通りです。(美術画廊X冊子より引用。)

1977年 山梨県生まれ
2004年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
2007年 東京藝術大学美術学部彫刻家助教(~'10)

2002年 「GIFT/Winter Show」 SCAI
2008年 「彫刻・林間学校」 メルシャン軽井沢美術館
2009年 「彫刻 - 労働と不意打ち」 東京藝術大学大学美術館陳列館 他

最上段の冊子の画像を見てもお分かりいただけるかもしれませんが、小俣が木彫で追求しているモチーフとは、まさに「心臓」そのものに他なりません。多くは実寸大近くの手のひらサイズのものを、また時には下の「nucleus」のような高さ2m超にも及ぶ心臓を、樟を素材にして丹念に彫り起こしていました。血管も浮き上がる、半ば身近でありながらも見慣れない心臓を愚直に制作していく姿勢にも、また興味深いものがあるかもしれません。会場はどこか異様な雰囲気に包まれていました。


「nucleus」(2006-2010)

展示風景は日本橋タカシマヤblogに掲載されています。

シリーズ 彫刻//新時代 vol.5 小俣英彦展@日本橋タカシマヤblog

今回の展示を見て、昨年に芸大陳列館で開催された「彫刻 - 労働と不意打ち」のことを思い出しました。心臓をモチーフにしながらも、何やら攻撃的で得体の知れない、未知の生き物に出会ったような不思議な感覚を与えられたのは私だけでしょうか。


「Totem」(2009)*芸大の展示の様子。

5月17日まで開催されています。
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