都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「奈良美智 - セラミック・ワークス」 小山登美夫ギャラリー
&mode小山登美夫ギャラリー(江東区清澄1-3-2 6・7階)
「奈良美智 - セラミック・ワークス」
5/15-6/19

作家としては初めてとなる陶器作品を紹介します。小山登美夫ギャラリーで開催中の「奈良美智 - セラミック・ワークス」へ行ってきました。
会場は最上階(7階)の展示室と小スペースの6階の二つに分かれていますが、まず圧巻なのはメインの7階で真っ白い体を晒して鎮座するオブジェ、「Winter Riot」です。高さは3m近くにも及ぶその半身の姿は、あたかも何らかの神体であるかのようなオーラを放ち、まるで来場者を見下すかの如く泰然と構えていました。その不気味に微笑むような仕草をはじめ、一見するところはあどけなくも感じられますが、くり抜かれた瞳の奥からの眼差しは鋭く、しばらく眺めているとどこか心を見透かされているような気持ちになってきます。またもう一点、バンダナをまいた頭部を象った「おたふく1号」も、可愛らしさとは半ば無縁の、言ってしまえばどこか憎いまでの無邪気さを露にした作品です。その視線にかすかな恐怖感を覚えるくらいでした。
階下の6階スペースでは、一転して可愛らしい絵付けのなされた小型の壺がいくつも展示されています。黒と白の色遣いは朝鮮陶磁を連想させますが、形は瓢箪や亀型などと多様でした。
ちなみに小山登美夫ギャラリーで開催される奈良の個展は、03年の「new drawing」展以来のことです。会期初日の土曜に伺いましたが、会場内はかなり盛況でした。
展示風景はお馴染みのフクヘンさんのブログにも掲載されています。
奈良美智 セラミック・ワークス@小山登美夫ギャラリー(フクヘン。)
6月19日まで開催されています。
「奈良美智 - セラミック・ワークス」
5/15-6/19

作家としては初めてとなる陶器作品を紹介します。小山登美夫ギャラリーで開催中の「奈良美智 - セラミック・ワークス」へ行ってきました。
会場は最上階(7階)の展示室と小スペースの6階の二つに分かれていますが、まず圧巻なのはメインの7階で真っ白い体を晒して鎮座するオブジェ、「Winter Riot」です。高さは3m近くにも及ぶその半身の姿は、あたかも何らかの神体であるかのようなオーラを放ち、まるで来場者を見下すかの如く泰然と構えていました。その不気味に微笑むような仕草をはじめ、一見するところはあどけなくも感じられますが、くり抜かれた瞳の奥からの眼差しは鋭く、しばらく眺めているとどこか心を見透かされているような気持ちになってきます。またもう一点、バンダナをまいた頭部を象った「おたふく1号」も、可愛らしさとは半ば無縁の、言ってしまえばどこか憎いまでの無邪気さを露にした作品です。その視線にかすかな恐怖感を覚えるくらいでした。
階下の6階スペースでは、一転して可愛らしい絵付けのなされた小型の壺がいくつも展示されています。黒と白の色遣いは朝鮮陶磁を連想させますが、形は瓢箪や亀型などと多様でした。
ちなみに小山登美夫ギャラリーで開催される奈良の個展は、03年の「new drawing」展以来のことです。会期初日の土曜に伺いましたが、会場内はかなり盛況でした。
展示風景はお馴染みのフクヘンさんのブログにも掲載されています。
奈良美智 セラミック・ワークス@小山登美夫ギャラリー(フクヘン。)
6月19日まで開催されています。
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