1975。


なんとも昭和なテレビ。
だいぶ以前に、ウチのテレビが故障したとき、たまたま入手した。
その後新しいテレビを買ってからは使っていないが、なんとなく捨てれなかったモノなのだ。
使わなくなってずいぶん経つが、少なくとも、使わなくなるまでは、一応ちゃんと作動していた。


ナショナル製。
パナソニックではない。
TH20-A27という型だ。


1975年下半期の製造とのシール。
パナソニックに訊いてみたら、この型のテレビは、1976年、つまり昭和51年の1月に発売され、1月いっぱいで販売を終えているという。
なんとまあ、1ヶ月しか売られなかったらしいのだ。
昭和51年、俺は中学生か。いや、1月だからまだ小学生だったな。
ウチのテレビはもっとチープだったように記憶している。こんなウッドキャビネットの20型は、かなり高かったんでないかな。


背面。
書類らしきものがぶら下がっている。


書類はなんと、基本回路図。
これがあれば、修理も捗るだろう。


書類の袋には、予備ヒューズまで入っていた。


背面パネルを開く。
ネジ止めのようだが、ネジをちょっと緩めるだけで、パネルを少しスライドすれば外せるようになっている。
さすがにホコリまみれだ。


メインの基板も、この矢印のネジをちょっと緩めるだけで、スライドさせて外せるようになっている。
メンテナンス性は抜群に考慮されている。いまどきの家電のようなパッチンはめ込み式でないから、どこで嵌まってるか考える手間もないし、バラす時に爪を折るとかの心配もないし、ドライバ一本でさくさくバラせる。


メインの基板。
部品は古めかしいが、焼けたりパンクしたりしてる部品はない。


部品の随所に、誇らしげにMADE IN JAPANの表示がされている。


これがいちばん重たい、ブラウン管。


チューナーとオーディオ基板だけが残った、キャビネット内。


チューナーの基板も簡単に外せる。
キャビネットはしっかりと正確に作られていて、まさにキャビネットのクオリティだ。
いまどきのホムセンや通販の安物家具など、足元にも及ばないレベルだ。


ほぼガランドウになった。
白く見えるのは基板のブラケット、赤いのはケーブルクランプ。
なぜこんなことをしてたかというと・・・。


パソコン。
17インチの4:3のディスプレイと、パソコン本体とスピーカーが、キャビネットに収まった。
イヤホンジャックのあった穴から、マウスのケーブルが出ている。
チャンネルのダイヤルは、ただくっついてるだけのダミー状態。
天板がまっ平らだから、上に電話とか置けるのが便利だ。
試しに、と思ってやってみたら、けっこういけるじゃん。

なお、外した部品は、家電リサイクル法の対象になるので、きちんと処理しなければならない。パナソニックにも確認したから確かだろう。
真似するのはお勧めしないというか、そもそもこんなテレビもうどこ探してもないか。
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