かぶれの世界(新)

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老化と脳力

2005-05-27 10:32:36 | 健康・病気
最近必要があって独学で速読の訓練をしている。きっかけは英国系英語検定(IELTS)の受験準備の中で斜め読みが必要な場合がよく出てきて、何とかしなければと思ったことからである。若い頃教わった速読の手法を思い出してやってみた。ページを行方向に4分割し内側の4分の2のみを読み全体の内容を推測するものである。

内心はこの年で能力アップは無理だろうと思っていたがそうでもない。偶然だが先生がくれた教材の記事の一部が、年齢に関係なく脳は使えば老化を防げるというもので勇気付けられた。脳の機能は脳速度、記憶容量、作業容量で決まる。脳速度はたとえば老化すると脳内のニューロンの動き非効率になりスポーツや運転など瞬時の判断が遅れる。又、側頭葉が老化すると記憶容量が減少し日記やメモに頼るようになり新技術や言語などの習得に時間がかかるようになる。前頭葉は考える作業場で老化やストレスで働きが非効率になり一つのことしか考えられなくなる症状を示す。

年齢とともにニューロンの数は減るが、頭を使えば脳内に新しい神経が形成され脳力の低下を防げることが動物実験でも確かめられた。別の調査では知的訓練を受けた老人が若い人と同じようにクイズに答えることが確認されている。つまり運動能力と同じように脳力も訓練で若さを保つことができ、そのメカニズムもある程度わかってきているということらしい。

速読の訓練をやってみてこの方法は英語だけでなく日本語にも効果があることに気がついた。気がつかない間に行の端の余白まで視線が行き無駄な動きをしていた。行の真ん中に視線を固定して列方向に視線を動かすと確かに早く読める。問題はそれで著者の伝えたいことや、自分の知りたいことを読み取れるか、推測するスキルを高める必要がある。キーワードを見つけそこだけ熟読できればよい。強制され動機付けられると独学とはいっても今まで漫然としてやっていたより少しだが効果が感じられるようになった。

この2年間健康回復とその維持に全精力を傾けてきたが、脳力のことは忘れていたかもしれない。やはりいつも新しいことに興味を持ち挑戦して脳内のニューロン・ネットワークを開拓し続けたい。体の健康指標は測定できるように脳の健康指標が測定可能でグラフなどに表示して見られると便利なのだが。


コメント
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