(本記事は先月28日に書いたものだが、ブログサイトの不具合の為アップできなかった。時事問題なのにタイムリーでなくなったが、状況に変わりはないので投稿して問題を提起しておきたい。)
参院選を総括するニュース番組のいくつかは若者の低投票率を報じていた。私が見た限りでは具体的なデータを詳細に分析したものは無かった。最低投票率の世代だったことは間違いないようだが、前回と比べてどう変化したかわからない。
ローカル放送が愛媛県の投票率が49.5%だが、松山市だけだと更に下がって46.85%だった。だが、若者(20代)は前回の26.52%から、今回は29.24%に上昇した一方で、60代の投票率は17%も低下したと報じていた。僅かに意識の改善が見られたが、全国レベルでどうだったかわからない。
今日のNTVのニュースバラエティ番組「タカジン・・・」でも若者の政治意識が議論され、投票しなかった若者達の声が紹介されていた。「めんどくさい」、「関心ない」、「興味ない」、「わからない」、「実感ない」、「知らなかった」、「信頼してない」、「期待してない」などなど、予想通りがっかりする返事だった。
以前指摘したように、問題なのは投票しない事は同世代に対する裏切りであり犯罪とまでは言わないが、果たすべき責任を果たさなかったという扱いをしてないことだった。ニコニコ笑って答える姿が映し出され、堂々として後ろめたさがなかった。少なくとも番組編集上の扱いで選挙民の義務と責任について追求するもっと明確な報道姿勢があってよかったように感じた。
番組では20-30代の投票率は38%と報じ、過去の調査で投票率が1%下がるとその後の政治決定において若者世代は一人当たり社会保障で13.5万円損をするというデータを紹介した。とすれば、投票しなかった連中は自分たちの仲間の損をかけたという視点で厳しく指摘すべきだった、マスコミはそういう視点で報じていかなければならないと強く思った。■