かぶれの世界(新)

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住みたい街

2015-12-12 23:22:04 | 日記・エッセイ・コラム
自宅の建て替え交渉がまだ続いている。かつて勤めた会社の不動産部門から紹介された工務店と、間取りの概要を調整して見積を見ながら仕様を詰めようとしたが予算内に収まるプランが出来なかった。その間選択肢を広げる意味で中古マンションを検討した。紹介してくれた不動産屋さんとのやり取りで色々な知識を得た。

中でも参考になったのが準防火地域に指定された所で家を建てる場合とか耐震の為の規制、大手と工務店との住宅建設の価格差、耐熱とか空調などのエコ技術の進歩等など初めて聞くことばかりだった。中でも今住んでいる我家が一体どの程度で売れるのか、万一マンションに引っ越す場合の原資になる非常に重要な情報で家族全員が気になることだった。

意外だったのはお付合いした不動産屋さんが、口を揃えて我々が住んでいる府中市の評判が非常に高いと言ったことだ。私達は国立とか国分寺、調布、小金井などの方が人気があるのかと思っていたが、特に若い夫婦にとって府中市は人気ナンバーワンの住みたい街なのだそうだ。

新聞折り込みのマンション広告によれば隣接する8市でもっとも住み易いのが府中市なのだそうだ。その訳は保育所・幼稚園・病院・小児科・産婦人科・小中学校教員・教育施設・図書館・公園の数が最も多いという。背景として東京の62区市町村中で第4位の財政力指数があるようだ。

NEC・東芝やサントリーといった大企業の工場とか東京競馬場・多摩競艇などがあり、市の財政基盤が豊かで手厚い行政サービスを提供し子育てに向いているという実利が評価されてのことのようだ。必ずしも不動産屋の売らんかなトークでもないらしい。40年間住んでいる我々にとってこの実利は当たり前で実感が無かった。何となくイメージで国分寺とか小金井の方が響きがよく感じがいいと思っていた。

蛇足ながら私は90年半ばに米国シアトルの郊外にある中古住宅を買った。その時世話になった不動産さんがくれた住宅関連情報は、その地域の詳細情報が網羅されていた。住宅その物の評価以上に、どこに住むか地域の情報が重要だった。そこにはどんな人が住んでいるか(平均収入・学歴など)、地域の学校の学力レベルなどの情報が入った分厚いファイルが渡された。彼等の住みたい街の基準は日本とは違った。

ということで、我々は自分の住む町が意外にも魅力的で人気のあることに気付き、余程良い条件のマンションでも見つからない限り建て直す方が良いという結論になった。ただ予算は限られている。予定は大幅に遅れたが、今から仕切り直しで新しい住宅建設メーカーと交渉する積りだ。■
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