かぶれの世界(新)

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立ち上がれ普通のイスラム教徒(新)

2015-12-07 17:34:22 | ニュース
オバマ大統領は昨夜国民に向けて演説し、カリフォルニア銃乱射事件をテロと断定し過激派ISを壊滅すると強調した。空港やインフラの防衛の強化、フランスなど同盟国と連携する一方、地上軍の派遣を改めて否定するというもので、優柔不断の印象を与え多くの人達は失望したと報じられた。

一方で、ロンドンの地下鉄での刺傷事件で、容疑者の男に向かって通行人が叫んだ軽蔑的な言葉「お前はイスラム教徒じゃない」が人々の心に響き団結させる力があったとAPは報じた。推測するにこの通行人は普通のイスラム教徒で、その彼の言葉が大統領や首相よりインパクトがあった。

私は今年1月パリの週刊誌襲撃事件を受けて、記事「立ち上がれ普通のイスラム教徒」を投稿し、穏健なイスラム教徒が立ち上がり自浄能力を示さなければ問題は解決しないと主張した。欧米のリーダーは、問題はイスラム過激派でありイスラム教徒ではないとしているがそれでは不十分なのだ。かといって空爆の強化でも解決しないだろう。

やるべきことは、オバマ大統領に限らず欧米のリーダーが国民に語る時、イスラム教徒のリーダーと並び共にテロ絶滅を誓わなければならない。それは国民にイスラム教徒への怒りを収め差別するなと伝え、一方イスラム教徒には国への忠誠心と過激派を抑えよというメッセージ(もしくは踏み絵)となるものでなければならない。

今迄の所、国民に向かって演説したオランド大統領、オバマ大統領、キャメロン首相の誰もがイスラム教徒と過激派は違うとは言ったが、それ以上は踏み込まなかった。だが、今回の仏米英のテロ事件は水際対策では防げなかったと認識すべきだ。

今回のテロ事件は何れも合法的に国内に住むイスラム教徒が過激化し海外テロ組織の影響(指示ではない)を受けて実行したものと報じられた。となれば、テロリストと普段接触がある普通のイスラム教徒(特にモスクと連なる)と密接に連携してテロを防ぐシステムを構築すべきだ。今からでも遅くない。■
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