かぶれの世界(新)

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米国の良心が問われている

2015-12-10 17:29:37 | ニュース
次期米大統領選の共和党指名候補トランプ氏の暴走が止まらない。同氏の人種差別等数々の暴言は止まるところを知らず、直近のイスラム教徒入国禁止発言は世界に波紋を広げた。舌の根が乾かぬうちにイスラム教徒は友達だと言ったりハチャメチャで理解不能だ。

彼の発言は米国建国の基本的価値観に反するもので、最早ヘイトスピーチと言ってもよい酷い内容だ。レーガン大統領が謝罪して決着がついたはずの戦前の日系人隔離収容所を正当化する発言で関係者の心を逆なでした。英国ではトランプ氏のイスラム教徒入国禁止提案を受けて、逆にトランプ氏の英国入国禁止措置をとるよう英国政府に嘆願するインターネット署名運動が起こったという(ロイター12/9)。

当然のことながらマスコミや民主党はもとより、身内の共和党の大統領候補からも手厳しい批判が湧きあがった。ところが、これでトランプ氏の支持率が急落するかと思いきや高い支持率を維持しているというから驚きだ。共和党内からの激しい批判が起こったというが、予想に反してトランプ氏の支持は「岩盤」の如く強固だ。昨日のCNN NIGHTCAP(12/9)によれば、支持者の68%はトランプ氏が共和党を離脱させられ3rd Partyで選挙を戦う事態になっても付いて行くと答えたという。

勿論、この68%は共和党支持者内での話で米国民の意思とは違う。だが、二大政党で米議会上下院の多数を占める共和党の大統領候補が、米国の価値観に反する発言を繰り返すトランプ氏であるということ自体があってはならない大問題だと思う。

以上の観点から今や共和党の大統領候補に誰を選ぶかは、「米国の良心」が問われることになった。これは複雑な方程式ではない。寧ろ常識の問題のように感じる。私風に皮肉を込めて言うと、「米国の常識」が問われることになった。失礼ながら問われているのは米国民に普通の常識があるかどうかだ。■
コメント
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