日本人て、凄い！

これに関して余り書くことはない。近年テレビがやる日本人賛美の番組とも違う。最近の西日本豪雨から台風21号や北海道の地震まで、被災者の人達は食料やガソリンを求めて辛抱良く長い列を作り待つ。傑出した人とかグループ・階級とかでなく例外が無いというのが凄いと私は思う。

時折報じられる諸外国での食料奪い合いとか不公平に対して暴動とかが全く起こらない。少しでも騒動があれば今のテレビはそこだけ強調して報じるから、報じないということは本当にないのだろう。全国から集まって被災者を支援する多数のボランティアの人達にも頭が下がる思いだ。

日本人は凄いなー、と毎回思う。天邪鬼の私は国民全体が老いて大人になったと思う一方、エネルギー不足になった、必ずしも日本の未来は明るくない、等とマイナスなイメージも同時に湧いてくる。しかし、他国の極端な例を見るとやっぱり「日本人は凄い！」という方が私の中で圧倒的だ。

しかし50年前上京して会社で働き始めた頃、電車に列を作って乗るなんてことはなかったし、エスカレーターは片側空けて乗るなんてなかった。政府の方針に対する反対デモなどエネルギーに溢れた活動もあった。現状は凄いと言えば凄いが、日本人社会が年令を重ね全体として学んだ結果でもある。

細かい所では若干の違和感はある。例えば列の作り方は米国のように一列に並び開いた窓口等に振り分けて行く方が公平だと思う。何故か日本では公平性の追求という点では徹底してない。だが、国民全体の均質性という点では日本人は凄いなと思う。色々あってもそれで十分凄い。■