かぶれの世界(新)

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世界はコロナ相場に 日本市場から読み解く

2020-03-20 11:45:32 | 社会・経済
日本の株式市場はコロナ感染して素人の私には理解できない動きをしている様に感じる。新型コロナウィルスの感染が市民の暮らしに影響を与え始めた先月後半ころから、かつて通用した簡単な公式通りに株価が動かなくなった。初めの頃は米国市場結果を倍増して日本株が乱高下したが、米国内の感染が急拡大すると米国市場が気が狂い逆に日本は抑制的な動きに変わった。一体何が起こっているのか私にはさっぱり分からない。

従来から素人投資家の私が理解していた公式はこんなところだ: 日本株式市場の売買の6割は海外からの投資で、ニューヨークダウの「鏡」と言われてきた。米国株式が上昇すると相対的に日本株の比率が下がるので、その分日本株を買って比率を戻すために日本株を買い株価が上がる。同じ理屈で逆の場合に株価は下降する。日本が「鏡市場」といわれる理屈だ。

ところがコロナウィルス感染が米国を揺るがし始めた頃から鏡じゃなくなった。NY株式市場は史上最大の大暴落でサーキットブレーカーと呼ばれる取引停止が隔日で起こった。まるで、市場がコロナ感染して高熱で痙攣している様だった。ところが大暴落後を受けて日本の株式市場は取引開始から落ち着いてプラス圏で推移する、なんてことが一度ならず起こった。証券会社の専門家などが尤もらしく分析しても数日後に説明のつかない動きが起こる。

実際には日々報告されるコロナ感染状況と経済動向、各国政府や中央銀行の対策、コンピューターによる短時間の自動売買、在宅勤務でヘッジファンド等のトレーダーの機動力低下、等々が説明されている。だからどうなんだ、さっぱり分からないというのが素人投資家の私の正直な気持ちだ。例によって誤解を恐れず単純化して言い切ると、この暴落市場で在宅勤務のトレーダーは買いたくても買えないのだという。専門家は市場機能の低下だという。

為替相場の方も気になる。最初の頃は急激な円高が進みドル100円までに近づき、専門家は「有事の円買い」と説明した。だが、この数日で強烈なドル買いが起こりドル111円台まで下げ、今は110円まで上がった。為替も高熱でうなされた様だ。短期のドル資金需要が急増した為だという。米国投資家は海外投資を引き揚げドル買いが増えたためという。この動きはヤバイ、短期のドル建て債務を返せなくなると新興国は直ちに危機に陥る。返済されない不良債権を抱えて金融システムが機能しなくなる恐れがある。

いよいよ世界経済がコロナ感染で痙攣して機能しなくなり始め、コロナ相場の症状を示し始めた気がする。リーマンショックの悪夢再来とならないよう祈りたい。■
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