一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

沖縄旅行2013・14「迷子になる」

2013-09-27 00:34:50 | 旅行記・沖縄編
相川先生、きのうの将棋、▲6二歩~▲8一とって、何ですか? 4手もかけて桂を取ることが本筋ですか?
と、こんなことを書くと、「その場にいないヘボアマチュアが、プロの指し手を非難するんじゃないっ!!」とか文句を言う人がいますけど、こんな手を見せられちゃ、一言言いたくなりますよ。
相川先生、これから相当努力しないと、ヤバイですよ。

(きのうのつづき)
石垣港には、16時02分に着いた。定刻より3分早いが、早ければ早いほどよい。このあとの予定も詰まっているからだ。私はカウンターで、竹富往復のチケットを発券してもらう。そう、きょうは竹富島で一泊する。かなり久しぶりだ。
16時30分発の高速船に乗る。列車の乗り継ぎのごとく忙しないが、それはそれで楽しいものだ。竹富島へは、順調なら最短10分で着くが、今回は少し時間がかかって、竹富着は16時46分だった。
私は集落に向かう。もちろん徒歩である。10分ほど歩くと、集落になる。竹富郵便局があるが、沖縄仕様の赤瓦がいい味だ。記念撮影している観光客もいるが、私はもう何度か撮ったので、パス。
その道を隔てたところに、きょうの宿泊地、高那旅館ユースホステルがある。ここのペアレントさんは有名で、むかし、島コショウの紹介で、日本テレビ系「どっちの料理ショー」にVTR出演したこともある。
ここは「旅館」と付いているくらいだから、旅館を併営している。私は受付を済ませると、裏の部屋へ案内された。こちらがYHの部屋である。
2階の一部屋に案内されるが、ひとり分の荷物が置いてある。竹富島は人気がある。相部屋は電話予約のときも言われたし、覚悟のうえだ。
1階の浴室でシャワーを浴び、さっぱりして、散歩に出る。竹富島には、ふわふわのかき氷を食わせてくれる店があり、何度もお邪魔したことがある。店はYHの近くにあるのだが、今回はよく分からなかった。
さらに歩くと、なごみの塔が見えてきた。定員最大2人の展望台は、いまも列を作っている。順番待ちをしてまで登りたくないから、パスする。今年は塔に登ることは叶わぬのだろうか。
YHに戻り、食堂で夕食となる。YHのホステラー(宿泊客)は十数人で、さすがに多い。さすがに人気の島だけあって、外国人女性の姿もある。ちなみに旅館の夕食は、壁を隔てた向こう側である。旅館に泊まっている子供が、こちらの客に興味津々のようだ。
感心したのだが、ここ高那旅館の夕食は、品数が多い。肉、魚、野菜と、バランスよく供されている。「旅館はこれにもう一品付くんですよ」と、常連風の客が、私に言った。白飯もおひつに入り、店の方もどんどん勧めてくれる。これで850円は安い。沖縄のYHの本領発揮であった。
きょうもなかなかにハードな行程で、若干体調はよくないが、時間をかけてゆっくり咀嚼したら、全部平らげることができた。
向かいの女性は少し残したようで、罪悪感が漂ってしまっている。
「こういうのは、残すのがいいんです」
と、私は妙な慰め方?をした。
ちなみに外国人の女性は、タッパーにおかずの残りをいれ、それに白飯も入れた。翌日の食事にするようだ。
さて、夕食後の散歩である。が、表へ出ると、雨が降っていた。今沖縄旅行、3度目の雨である。いい加減勘弁してほしい。
幸い、YHで傘を借りることができ、私はぶらぶらと西に向かう。そうだ、今度こそあのかき氷屋に行かねば。
あれは数年前、石垣島の八洲旅館YHに泊まったとき、やたらと沖縄の情報に詳しいホステラーがいた。そのとき私がこのかき氷屋の話をしたら、彼はこの店を知らなかったらしく、根掘り葉掘り聞いてきたのだが、その聞き方が一種異様で、閉口した覚えがある。
たぶん彼は、沖縄通になるのが無上の幸福だったのだろう。だが知識ばかりあっても、実践を伴わなければなんにもならない。
「あそこのかき氷は美味しいらしい」
より、
「あそこのかき氷はふわふわして美味しい!!」
のほうが、はるかに信頼性があるのは言うまでもない。

YHでもらった島内地図を部屋に忘れてきてしまったのだが、今度はなんとか見つけた。「パーラーぱいぬ島」。おお、そんな名前だった。しかしもう、店は閉まっていた。まあ、そうであろう。こんなことなら、YHに着いてすぐに向かえばよかったのだが、あのときはシャワーを浴びるのを最優先事項にしていたから、やむを得ない。
パーラーぱいぬ島は、来年のお楽しみというところか。
さらに歩くと、とある海岸に着いた。桟橋があり、何組かのカップルがいる。男ひとりは私だけで、おもしろくない。あたりはだいぶ暗くなっているが、まだ水平線は見える。しかし長居は無用だ。あまり佇んでいて、カップルのカメラマン役にされても不愉快である。
私はそのまま、南に下る。コンドイビーチに着いた。竹富島の海の代名詞で、遠浅の海が美しい。しかし陽は暮れ、雨も激しくなり、人っこひとりいない。何だか虚しくなって、ここも早々に離れる。
カイジ浜に着いた。ここは星砂で有名だ。当ブログにも書いたことがあるが、K大学の学生が、ここの星砂を一升瓶いっぱいに詰め込んだものを、宿で自慢していたことがあった。学校の勉強ができても、社会常識のない奴は軽蔑する。
さあ、帰ろう。
いまきた道を戻ればいいのだが、「旅は一筆書きが理想」だから、別の道を選んだら、なんだか道に迷ってしまった。ポッポッと灯りはあるのだが、人がまったくいない。雨脚は激しくなってくるし、心細い。
民家はあるのだが、灯りが消えていて、訪ねることもできない。洒落た沖縄料理の店があったが、そこも訪ねづらく、いよいよ困った。と、向かいからカップルが現われた。集落の位置を教えてもらい、事なきを得る。あんなに嫌っていた?カップルに助けてもらうとは、人生は皮肉だ。
YHに戻るが、庭先ではゆんたくが始まっていた。数年前に泊まったときはゆんたくはしなかったが、いまではこれが定跡化されているのだろうか。
ただ何というか、八重山の思い出作りにムリヤリゆんたくをしている気がして、私は参加する気になれなかった。
私は食堂(兼談話室)に入り、備え付けのさんぴん茶を飲む。インスタントコーヒーもあり、それも無料だ。冷房も効いているし、私はここでいい。表では誰かが三線を弾いていて、あるある~的な、沖縄の夜だ。テレビでは土曜ワイド劇場「拘置所の女医」が始まったので、私はそのまま見始めた。
やがてペアレントさんも来て、やはりテレビを見始めた。しかし私たちは、とくに話さない。それでいいのである。
きょうはこのまま、1日が終わるようである。
(つづく)
コメント
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