一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

沖縄旅行2013・8「1日遅かった」

2013-09-18 00:04:58 | 旅行記・沖縄編
スタッフの女性と目が合ったので、聞いてみる。
「スカイマークの宮古便があったんですね。知らなかった…」
「はい、出ています」
「私、那覇からはJTAの得便で来ました。でも、それでも高かった。スカイマークはずいぶん安いですね」
「はい、普通ですと5,000円です。最安だと3,900円になります」
「そうですか! 失敗したな。宮古便は何年前から出来たんですか?」
「ジュウ年前から出航しています」
「……」
10年前…。それは私の聞き間違いであろう。とにかく、今年は宮古便があったのだ。しかし宮古便はJTAとANAのみと思いこみ、那覇のカプセルホテルでも、突っ込んだネット検索はしなかった。
が、手はあったのだ。窮すれば通ず。1円でも安く宮古島に行きたいと思えば、もっと念入りに調べたはずなのだ。それをしなかったのは、やはり執念が足りなかったということなのだろう。
ちなみにスカイマークの那覇→宮古は、9時55分発と16時10分発の2便。なるほど、JTAとANAがこの時間帯の得便をずいぶん安くしていたが、それはスカイマークへの対抗という意味もあったかもしれない。
16時10分の便なら、13日(火)に首里城を見学したあと、そのまま宮古島へ飛べたかもしれない。そうすれば宮古島YHに泊まり、千原ジュニアにも会えたかもしれないのだ。那覇での足踏みは、いまさらながらに痛かった。

15時00分、宮古発。石垣には15時30分に着くから、飛んだと思ったら、もう着陸態勢に入っている。到着は予定より5分早い、15時25分だった。
ところで、いままで私は「石垣」あるいは「石垣空港」と書いてきたが、今年の3月7日、石垣島に新石垣空港が開港した。同港の建設は古くから議論されてきたが、紆余曲折あって2006年着工。7年のときを経て、ようやく開港の運びとなったのである。
しかし開港日が「3月7日」とは何たること。この日は大野八一雄七段の誕生日である。これでは、「新石垣空港=大野七段」のイメージになってしまう。そんなのはイヤだ。ああ、これが1日早い3月6日だったら、室谷由紀ちゃんのイメージになったのに、本当に惜しい。
新石垣空港(愛称・南ぬ島石垣空港)は、雨でのお出迎えだった。雨男、ここに極まれり。
新空港の構内は綺麗で広く、土産物屋も充実していた。しかし長い時間はおれない。私は港行きへの連絡バスに乗った。
バス会社は東バス(東運輸)だが、空港線用に新しいバスをデビューさせたようだ。運転席後ろにビデオテレビが設置してあり、新石垣空港開港のCMをひっきりなしに流している。
東バスは、港周辺と川平湾までのルートを5日間乗り放題できるフリー切符(1,000円)を販売していたが、これは廃止。新たに、路線バス1日乗り放題のフリー切符(同額)の販売を開始していた。が、これは使い勝手がいいかどうか微妙なところ。どうも、「悪い」ような気がする。
新空港から石垣港ターミナルへは、準急で37分かかった。バス代は520円。旧空港から港まではあっちこっち寄り道して15分、バス代は200円だったから、あらゆる意味で、かなり不便になった。
石垣島からは各離島を訪れるのが筋。今夜は黒島の民宿「みやき」に泊まりたかったが、満室で、不可。仕方なく、石垣市内の安宿を予約していた。八洲旅館YHが健在ならばそこに泊まったのに、閉館とは、返す返すも残念だった。
夜まで時間があるので、雨宿りも兼ねて、石垣港内のインターネット施設(1時間200円)で時間をつぶす。石垣に来てまで、ブログ。これはどうなんだろう。
雨はやんだようだ。私は港を出て、ユーグレナモール(旧あやぱにモール)に向かう。相変わらず観光客が多い。おととしだったか、ここでハクション大魔王のTシャツを見た。今年は、おいとめいへのお土産にしたいが、いま買うわけにはいかぬ。
公設市場の2階に、美味そうな氷ぜんざいを食わせてくれる店があり、いつも気になっていたのだが、今年こそと意気込んだら「6時閉店」とのことで、入るのをやめた。
ほかにも氷ぜんざいを食べさせる店はあったが、350円なので、やっぱりやめる。私は保守的なのである。
モールを出て、軽食喫茶「パピヨン」に入る。ここはこれといった特色のない喫茶店なのだが、毎年お邪魔している。もう20年近くになるが、店のおかあさんは、私のことを覚えているのだろうか。
いつもはカツ丼セットを頼むのだが、ここで氷ぜんざいを頼む。300円はリーズナブルだ。ぜんざいは小豆も多く、美味かった。
次に寄るべきは、やはり喫茶店の「ブラゼール」である。路地の入り道を間違えて、一周してしまったのだが、ようやく店の前に来て、愕然とした。店舗が空になっていた…。
向かいの家のおばあに聞くと、今年初めに閉店したとのこと。ここも石垣島での癒しの場所だっただけに、閉店は残念だ。こうしてまたひとつ、思い出の地が消えた。
続いて「A&W」に行く。ここでルートビアを喫すのも定跡である。ところが、そのルートビアが品切れとのこと。ええ!? こんなケースは初めてだ。A&Wでルートビアがないなんて、マクドナルドでハンバーガーがないのと同じである。
30分で補充できるとのことだったが、そこまでして飲みたくないので、店を出た。どうも今年の石垣島は消化不良だ。何となく、ズレている。
もう、今宵の宿へ向かおうと思う。最寄りのバス停は「スーパーサンエー前」で、旧石垣空港の近くだ。バスで行ってもよかったのだが、バス代を浮かすため、歩いていくことにした。もちろん夕食探しも兼ねており、アンテナにひっかかる食堂があれば、入るつもりだった。
しかし、帯に短しタスキに長しで、なかなか入れない。そうこうするうち、宿に近付いてきてしまった。
ドンキホーテのミニチュア版のような、雑貨屋が目に入る。入ると、本屋も兼ねていて、「PEACH JOHN」夏号が売られていた。しかし表紙はローラの顔のアップである。ネット販売とデザインが異なっており、食指が動くが、やはりここで買うわけにはいかない。旅では、少しでも荷物を少なくしなければならない。
スーパーサンエーに入り、さんぴん茶を補充する。何年か前、ある女流棋士リクエストのお土産を買うために、このスーパーに入ったことがある。いまでは懐かしい思い出というべきか。しかし辺銀食堂のラー油といい、よろこんで買っていたかつての自分が、大バカに思えた。
和食のファミレスがあったが、満席だった。待ってまで入りたくないので、他を探す。
ネットカフェが目に入った。きょうは泊まらないが、もしシャワー施設があれば、ここに泊まっていたかもしれない。ここの2階が洋食屋だったので、ここに入る。
さんざん迷って、「チキンてりやき定食」(900円)を頼む。店のお母さんが、こぼれるような笑顔で応じてくれた。
定食のチキンは、2人前はありそうな大きさ。昼のラーメンとチャーハンがまだお腹に残っているが、何とか全部、平らげた。沖縄の食堂は、どこもボリュームがある。安いし美味いし、最高だ。
きょう泊まる宿は「プチホテル アートボックス」という。相部屋だが、個室とのこと。どういう体裁になっているのか分からぬが、寝るだけなので、なんでもよかった。
宿の手前にも似たような宿があったようで、間違えてそちらに入ってしまった。裏道から抜け、アートボックスにお邪魔する。受付のカウンターには、「16日まで満室です」の張り紙があった。
受付の女の子に「ネットで予約しました…」というと、
「大沢サン、男性だったんですね。女性の予約で入っていました」
と返された。
私としたことが、スマホに「女性限定」とあったのを見落として、予約を入れてしまったらしい。しかし、きょうは男女とも満室。時刻は9時にならんとしている。私は、どうなるのだろう。
(つづく)
コメント
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