一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

逡巡の沖縄旅行2015・0「羽田に行くまで」

2015-08-15 00:12:37 | 旅行記・沖縄編
ここ数年の私は、仕事の問題と家の問題その他もろもろで、全然気分が晴れない。今年のお盆休みは沖縄へ行く気持ちすら起こらず、切符の手配さえしなかった。夏休みにアクションを起こさなかったのは、社会人になってから初めてである。
11日(火)、耳鼻科へ薬をもらいに行ったら、そこの女医さんから、「今年は石垣島へ行かないの?」と聞かれた。「イエス」と答えるしかないが、女医さんの残念そうな表情を見ると、行かねばならぬ強迫観念にかられてしまう。
しかし、移動手段が空路しかない沖縄では(フェリーがあるが、現実的ではない)、帰りの便が取れそうになければ、断念するしかない。実際4年前は帰路のチケットを取らぬまま渡沖して、帰りにヒドイ目に遭ったのだ。
念のため女医さんにオススメのスポットを聞くと、「知床」と言った。
その夜、私はネットで、飛行機の北海道便を調べてみた。行って行けないことはなかったが、念のためANAの沖縄便も調べてみた。私はANAの株主なので、優待券を使うため必然的にそうなるのだ。が、11日、12日の那覇行き最終便はいずれも満席だった。まあ、そうであろう。
ところが12日の昼便を見てみると、14時45分発の那覇行きに空きがある。しかもそれに接続する石垣行きまでが、「早割1」で1席空いていた。これは10,300円で株主優待より安く、涙が出そうである。
さらに16日(日)帰りの便を見ると、那覇→羽田の夜便ラス前が、これまた奇跡的に1席残っていた。これは、私に沖縄へ行け、という神のご意志に思われた。
行きの時間がやや中途半端ではあるが、贅沢は言えない。以上3つをすべて予約し、急遽沖縄行きが決まったのだった。
今回ももちろん宮古島へも行くが、石垣→宮古→那覇の飛行機は、現地で予約するしかない。
また宿のほうは、12日の石垣島に4,800円+税のビジネスホテルがあったのだが、PCの貸し出しがあるか確認できず、これは保留とした。
5日間家を空けると、相当なテレビ番組を予約しなければならない。とくに沖縄では相部屋の民宿やユースホステルに泊まるから、テレビを観る機会はないといってよい。しかし我がブルーレイのハードディスクも容量が残り僅かで、数十時間も録画できない。それで、本当に見たい番組だけ予約しておいた。
これで沖縄へ行くばかりとなったのだが、12日の昼前に弟から、午後から娘と息子を連れて遊びに行く、との連絡があり、おかしなことになった。
めいは10歳、おいは7歳でとてもかわいい。2人とも私を好いてくれていて、私が昨年沖縄行きを止めたのは、2人が泊まりがけで遊びに来ることを知り、その遊び相手を優先させたからであった。
そう、これだけの理由で、私の沖縄旅行は19年連続でストップしたのだ。
だが今回はどうか。すでに行きのチケット代をネットで入金し、今しも出発せんと準備を整えてしまっている。さすがに沖縄へ行くよりない。私は午後1時前に家を出たが、後ろ髪を引かれる思いとはこのことだった。
山手線に乗る。しかし…と思う。現在おカネを払っているのは、行きの2便だけだ。帰りの便はまだ入金してないし、宿の予約もしていない。まだ旅行を中止できるのではないか?
2便のキャンセル料をスマホで確認すると、合わせても1,500円足らずだ。
もとより沖縄へ行く精神的余裕は欠如していたし、何より10万円以上はする旅費を浮かせるのは大きい。貧乏人の私が、無理な出費をすることはないのだ。それに5日間も家にいれば、ふだんできないこともできよう。
今年も、2人と遊ぼうか。次第にその気持ちが大きくなる。
浜松町で降り、私は弟に電話をする。3人は自宅に着いていたが、今夜帰る、とのことだった。
めい、おいと半日遊ぶだけで沖縄旅行を取りやめるのも、それはそれで惜しい。それに弟だって、それでは責任を感じてしまうだろう。
結局私は、そのままモノレールに乗ったのだった。
(つづく)
コメント (2)
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