一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

逡巡の沖縄旅行2015・5「さんざん迷って竹富島に行く」

2015-08-21 23:24:32 | 旅行記・沖縄編
私は四たび、港へ行ってみる。かの傾斜地には、当然おカネはない。ただここで落としたにせよ、数枚も硬貨を落とすだろうか。どこかに置き忘れたのではあるまいか。しかしその心当たりもないのだ。
宿に戻って、朝食。養老孟司似の人は、今夜は同じ鳩間の別の宿に泊まるという。民宿A→まるだい→民宿A、という変則的な宿泊となる。他の2人はまるだいに連泊。ただ、永瀬六段似の少年のお母さんが、今日はまるだいに来る。彼の心境も複雑だろう。
私は再びスマホを繰る。と、ANAからメールがあり、16日の「宮古→那覇便」の空席は取れなかった、とのことだった。
普通料金の席が取れないとは誤算だ。私はJALのサイトを開き、さっきの特便割引を確認する。と、そこは「満席」になっていた。しかも、16日は全便満席である。
ヤバイ、何をぐずぐずしてたんだ。さっきキャンセルが出た時に、すぐ予約を取るべきだった!
私は、逃した魚の大きさに気づいたが、もう遅い。今日でも明日でも、宮古島には行ける。しかし宮古から那覇へ行けなければ、宮古へ行く意味がない。いや石垣からだって、那覇へ行ける保証はないのだ。私はANA、JTA、ソラシドエアの「16日・石垣→那覇」を調べたが、どれも満席だった。事態は思ったより切迫していた。
午前10時を過ぎ、チェックアウトである。おばあがいたので、挨拶。来年もここへ来られればうれしいが、どうなるか。しかし現在の精神状態じゃ、難しそうだ。もう、毎日が崖っぷちだ。
やいま港に行くが、10時45分の高速船なので、まだ乗客はいなかった。
待合室でボーッとする。しかし数年前まで、この待合室はなかった。乗客は港でたたずみ船の到着を待ったものだが、あの頃が懐かしくもある。
今日も天気はいいが、ケツがはっきりしていないので、今一つ気分は晴れない。
出航時間が近づき、ほうぼうから人が集まってきた。その中に娘さんもいた。高速船からの荷物を受け取るためである。
西表島・上原港から高速船が来た。私が昨日降りた船だ。娘さんに挨拶し、サザンクィーンに乗る。まるだいはおじいの代から、「別れ」はドライなのだ。
今回は船にエンジントラブルはなく、11時30分、無事石垣港に着いた。
とりあえず昼飯である。2日前の夜も入ったのでアレだが、また「ひらのや」に入る。やはりここのランチを食べないと話にならない。
配膳係の女の子は2日前もいたが、店のご夫婦の娘さんだろうか。長時間の勤務、お疲れ様である。
今回は「精進天丼セット」を頼む。たぬきそばに、天丼。タネは小ぶりな野菜を中心に6コ。セットだからご飯は少な目だが、これで750円はお値打ちである。
店を出たが、さすがに飲料を入手しなければならない。八重山に来たら、飲み物は必須である。
港近くにはディスカウントショップがあったが、行ったら閉店していた。それで、しぶしぶ…という感じで、新規開店していたファミリー・マートに入る。と、2リットルのさんぴん茶が、179円で売られていた!! いわゆるプライベートブランドというやつで、2リットル飲料がこの値段で買えれば十分である。これなら鳩間島へ行く前に、コンビニに入るのだった。
さてこれからだが、どうするか。やはり宮古島には行かないとマズイだろう。宮古島ユースホステルの美人ペアレントさん、吉野海岸のおじさん、新城海岸の海の家の澤穂希似の女性など、会いたい人がいっぱいいる。
しかし2時過ぎの便で行くには中途半端である。それに、まだ石垣島に来てから、鳩間島にしか行っていない。もう少し八重山を味わいたい。宮古島には夕方の便で行こうと思った。普通料金の13,900円は痛すぎるが、この時期ではしょうがない。
今さら、という感じだが、竹富島に行こうと思う。バス旅にも食指が動くが、最低でもあと1つはどこか離島へ行かないと、「かりゆし周遊券」のモトが取れないのだ。
黒島、という手もあるが、時間が中途半端なのと、肝心の仲本海岸が干潮になっている予感がしたので、断腸の思いでパスした。
竹富島へは30分ヘッドで高速船が出ているので便利だ。13時発の安栄観光・あんえい12号に乗った。私は船内から海を眺める余裕がなく、スマホで飛行機の便を調べる。
16日のJTA・13時05分発の宮古→那覇があったので、とりあえず予約しておく。普通席20,900円は激痛だが、背に腹は代えられない。
竹富島に着いた。港からはコンドイビーチへの乗合バスが出ていたが、訳あって、徒歩で行く。
ビジターセンター・竹富島ゆがふ館があった。無料なので、入る。竹富島の歴史などが分かりやすく展示されているが、何よりありがたいのは、冷房が効いていたことだ。
ゆがふ館を出て、集落に入る。ユースホステル高那旅館があったが、今日泊まるわけにはいかない。道の反対側に竹富郵便局があったので、入る。先客がいて、切手収集家らしく、ふるさと切手について、局員さんとフランクに話していた。個人的な好みでアレだが、私はこの手のキャラがあまり好きではない。
今日は8月14日なので、814円を貯金した。
なごみの塔に向かう。この途中にふわふわのかき氷を食べさせてくれる茶店があるが、通り過ぎてしまったようだ。まあ、帰りに寄るからよい。
なごみの塔に着いたが、案の定、観光客が列を作っている。自分がそのひとりなのでアレだが、どうしてここはいつも人がいるのだろう。私は行列に並ぶのが苦手なので、これも帰路に寄ろうと思う。
向こうから水牛車が来た。竹富島にはいくつも見どころがあるが、その代表の一つが、この水牛車であろう。牛に引かれてのんびり村内を回れば、琉球時間を堪能できる。
しかしまあ、これは1回乗れば十分である。そのまま歩を進め、西桟橋に出た。
ここは以前来た時、土産物屋が出ていた気がするが、今はガランとしている。潮も引いていて、桟橋へのアプローチは魅力的だが、いかんせん景色が今一つだ。
左に目を転じれば、彼方にコンドイビーチが見える。竹富島のもう一つの代表的観光地だ。
炎天下をぶらぶら歩き、コンドイビーチに着いた。が、見たことのない景色が拡がっていた。
(つづく)
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