24日は軽トラックを売った。ウチがもうほとんど使用しないこともあるが、契約しているディーラーの顧客が軽トラを欲しているらしく、強引に売却という形になった。
この軽トラは私が1月に事故を起こしていることもあり、売値は30万円。2年前の11月に85万円で購入したから、3分の1だ。最近は事故っても売値には影響しないという話も聞くが、ディーラーの査定はなかなかにシビアだ。こっちは急いで売る必要はないからもっと強気でいけたのだが、オヤジにその気はなかったようだ。
軽トラは酷使しなかったから新品同様。あちらさんはいい買い物だっただろう。私はもっとこの軽トラに乗りたかった。
まあ軽トラも、ウチで休眠しているより、新天地でバリバリ働いたほうが幸せだろう。
1年9か月の短い付き合いだったが、ありがとう。
◇
(きのうのつづき)
第4図以下の指し手。▲6六銀△7三金▲2三歩成△5四歩▲4三桂成△6六角▲同歩△8四金▲7四香△同金▲同歩△4九銀(第5図)
ほかの3人はいずれもいい勝負。ただ指し手のテンポはいまひとつのようで、私の将棋だけが終盤戦に突入していた。
第4図で誰でも指すのは▲6三桂成であろう。金を取りながら飛車取りだから気分がいい。もっと欲張るなら不成で金取りにするのもよい。しかし以下△7五飛▲6六金△同角▲同銀△2五飛でよく分からなかった。
それで渋く▲6六銀と上がったのだが、島井咲緒里女流二段に冷静に△7三金と寄られ、▲5五桂が空振りしてしまった。
しまった…。上の変化で、△2五飛には▲2八香があったんじゃないか。あー失敗した。
私は▲2三歩成とする。いま歩はいらないが、逆に△2四歩とされると△7六歩が厳しいと思った。それはそうだが、▲2三歩成は悠長すぎた。
島井女流二段は△5四歩。私はソッポに▲4三桂成とするしかなく、明らかに流れがおかしい。
△6六角から△8四金。この金はさっきタダで取れたわけで、ここまで活用されるとはシャクに障る。私は金を取らなかったことを激しく後悔した。
島井女流二段は△7四飛を保留し△4九銀。
第5図以下の指し手。▲6三銀△3八銀成▲7二銀成△同金▲2二飛△7一香▲6一角△3九飛▲6九金打△2九飛成▲7二角成△同香▲同飛成△7六桂(第6図)
△4九銀に飛車を逃げている棋勢ではない。一枚損するが、▲6三銀とスピード勝負に出た。
以下飛車を取り合い▲2二飛。△7一香に▲6一角は迫っているようだが、ちょっと足りなそう。
以下△3九飛に▲6九金打と一枚使わされたのが痛く、ここでは形勢逆転、劣勢を自認した。
本譜▲7二同飛成には△7一銀打がイヤだったが、島井女流二段は△7六桂と打つ。私が一拍置いたのを見て、島井女流二段が席を外した。
実はこの手は読み筋で、私には用意の手があった。
第6図以下の指し手。▲8五桂(途中3図)
△7一銀打▲7三歩成△7二銀▲同と(第7図)
第6図は△8九角▲同玉△6九竜▲同金△8八金までの詰めろ。それを防いで、私は▲8五桂と跳ねた。これが▲8二竜△同玉▲7三銀以下の詰めろ。いわゆる詰めろ逃れの詰めろで、何と2週連続で出現である。
島井女流二段は、そんな手があった…というテイで熟考し、△7一銀打。
こう受けられると、下手の指し手も難しい。たんに竜を逃げる手はないから、ひとつはA▲7三歩成が考えられる。
しかし以下△8八角▲8一竜△同玉▲7二金△同銀▲8二と△同玉▲7四桂△7一玉▲8二銀△6一玉▲6二香△5一玉(参考1図)はわずかに詰まない。
それならB▲7三香もあるが、これは明らかに詰めろでないので、上手を安心させる。しかし△同銀▲同歩成となれば、上手玉はほぼ受けなしとなる。問題は▲7三香の時に、島井女流二段が△同銀と取ってくれるかどうかだ。
だが▲7三香の感触が悪く、私はよく分からないまま▲7三歩成とした。本譜は△7二銀▲同ととなって、これが詰めろかどうか。
△8八角▲8二と△同玉▲7三銀△同桂▲同桂成△同玉▲7四歩△8四玉(参考2図)となって、どうも上手玉が詰まなそうである。というか、これは参考1図の▲8一竜を▲8二とに代えた変化に合流する。
だが上手が詰めろと錯覚していても、△7五飛が攻防の手で、これは下手が負けそうだ。
ところが、考えもしない手が飛んできた。
(27日につづく)
この軽トラは私が1月に事故を起こしていることもあり、売値は30万円。2年前の11月に85万円で購入したから、3分の1だ。最近は事故っても売値には影響しないという話も聞くが、ディーラーの査定はなかなかにシビアだ。こっちは急いで売る必要はないからもっと強気でいけたのだが、オヤジにその気はなかったようだ。
軽トラは酷使しなかったから新品同様。あちらさんはいい買い物だっただろう。私はもっとこの軽トラに乗りたかった。
まあ軽トラも、ウチで休眠しているより、新天地でバリバリ働いたほうが幸せだろう。
1年9か月の短い付き合いだったが、ありがとう。
◇
(きのうのつづき)
第4図以下の指し手。▲6六銀△7三金▲2三歩成△5四歩▲4三桂成△6六角▲同歩△8四金▲7四香△同金▲同歩△4九銀(第5図)
ほかの3人はいずれもいい勝負。ただ指し手のテンポはいまひとつのようで、私の将棋だけが終盤戦に突入していた。
第4図で誰でも指すのは▲6三桂成であろう。金を取りながら飛車取りだから気分がいい。もっと欲張るなら不成で金取りにするのもよい。しかし以下△7五飛▲6六金△同角▲同銀△2五飛でよく分からなかった。
それで渋く▲6六銀と上がったのだが、島井咲緒里女流二段に冷静に△7三金と寄られ、▲5五桂が空振りしてしまった。
しまった…。上の変化で、△2五飛には▲2八香があったんじゃないか。あー失敗した。
私は▲2三歩成とする。いま歩はいらないが、逆に△2四歩とされると△7六歩が厳しいと思った。それはそうだが、▲2三歩成は悠長すぎた。
島井女流二段は△5四歩。私はソッポに▲4三桂成とするしかなく、明らかに流れがおかしい。
△6六角から△8四金。この金はさっきタダで取れたわけで、ここまで活用されるとはシャクに障る。私は金を取らなかったことを激しく後悔した。
島井女流二段は△7四飛を保留し△4九銀。
第5図以下の指し手。▲6三銀△3八銀成▲7二銀成△同金▲2二飛△7一香▲6一角△3九飛▲6九金打△2九飛成▲7二角成△同香▲同飛成△7六桂(第6図)
△4九銀に飛車を逃げている棋勢ではない。一枚損するが、▲6三銀とスピード勝負に出た。
以下飛車を取り合い▲2二飛。△7一香に▲6一角は迫っているようだが、ちょっと足りなそう。
以下△3九飛に▲6九金打と一枚使わされたのが痛く、ここでは形勢逆転、劣勢を自認した。
本譜▲7二同飛成には△7一銀打がイヤだったが、島井女流二段は△7六桂と打つ。私が一拍置いたのを見て、島井女流二段が席を外した。
実はこの手は読み筋で、私には用意の手があった。
第6図以下の指し手。▲8五桂(途中3図)
△7一銀打▲7三歩成△7二銀▲同と(第7図)
第6図は△8九角▲同玉△6九竜▲同金△8八金までの詰めろ。それを防いで、私は▲8五桂と跳ねた。これが▲8二竜△同玉▲7三銀以下の詰めろ。いわゆる詰めろ逃れの詰めろで、何と2週連続で出現である。
島井女流二段は、そんな手があった…というテイで熟考し、△7一銀打。
こう受けられると、下手の指し手も難しい。たんに竜を逃げる手はないから、ひとつはA▲7三歩成が考えられる。
しかし以下△8八角▲8一竜△同玉▲7二金△同銀▲8二と△同玉▲7四桂△7一玉▲8二銀△6一玉▲6二香△5一玉(参考1図)はわずかに詰まない。
それならB▲7三香もあるが、これは明らかに詰めろでないので、上手を安心させる。しかし△同銀▲同歩成となれば、上手玉はほぼ受けなしとなる。問題は▲7三香の時に、島井女流二段が△同銀と取ってくれるかどうかだ。
だが▲7三香の感触が悪く、私はよく分からないまま▲7三歩成とした。本譜は△7二銀▲同ととなって、これが詰めろかどうか。
△8八角▲8二と△同玉▲7三銀△同桂▲同桂成△同玉▲7四歩△8四玉(参考2図)となって、どうも上手玉が詰まなそうである。というか、これは参考1図の▲8一竜を▲8二とに代えた変化に合流する。
だが上手が詰めろと錯覚していても、△7五飛が攻防の手で、これは下手が負けそうだ。
ところが、考えもしない手が飛んできた。
(27日につづく)