タイトル戦の番勝負に出場することは、棋士人生において大殊勲である。まして竜王戦や名人戦においては、それだけで末代までの自慢となる。
その、竜王戦と名人戦の七番勝負両方に出場した棋士を調べてみた。
まずは、七番勝負どころか、竜王と名人両方を獲った棋士を記しておこう。達成順に記す。
谷川浩司九段(竜王4期、名人5期)
羽生善治九段(竜王7期、名人9期)
佐藤康光九段(竜王1期、名人2期)
森内俊之九段(竜王2期、名人8期)
(12月8日追記:竜王と名人の同時保持は、佐藤九段を除く3棋士)
竜王and名人の経験者は4人しかいないのだ。うち、「島研」メンバーが3人。島朗九段本人も初代竜王だし、この会は本当に凄まじいメンバーだ。
では、ほかの棋士も調べてみる。
米長邦雄永世棋聖(竜王戦登場1回、名人1期)
丸山忠久九段(竜王挑戦3回、名人2期)
豊島将之名人(竜王挑戦1回、名人1期)
森下卓九段(竜王挑戦1回、名人挑戦1回)
三浦弘行九段(竜王挑戦1回、名人挑戦1回)
以上である。
中原誠十六世名人は名人15期の大豪だが、竜王戦は登場できなかった。第1期竜王戦では永世十段の資格で本戦準決勝から登場したが、島六段に1勝2敗で敗れた。惜しかったのは2003年の第16期で、挑戦者決定戦まで進みながら、森内九段に1勝2敗で敗れた。
この時の竜王は羽生九段で、もしこの将棋に勝っていれば「中原×羽生」のタイトル戦が実現していた。
渡辺明三冠は竜王11期の強豪だが、名人戦登場がないのが棋界の七不思議である。A級順位戦では毎期よく勝っていたのに、挑戦まで行かない。それどころか、2017年には降級までしてしまった。
ただ翌期はB級1組順位戦で全勝し、即A級復帰した。やはりA級の格なのである。本人は「もう名人戦には出られないかもしれない」と弱気なコメントをもらしたこともあったが、これはジョークであろう。
高橋道雄九段は1992年、第50期名人戦に登場した。竜王戦の前身である十段の最後の保持者だったが、第1期竜王戦では本戦準決勝で米長九段に1勝2敗で敗れた。
また郷田真隆九段は2007年の第65期名人戦、2009年の第67期名人戦に挑戦しているが、それぞれ森内名人、羽生名人に3勝4敗で敗れている。名人戦でフルセットで2回負け、名人になれていないのは郷田九段だけである。
その郷田九段は2013年、第26期竜王戦で挑戦者決定戦まで勝ち進んだが、森内名人に1勝2敗で敗れた。
行方尚史八段は2015年、第73期名人戦の挑戦者だが、新人四段時代の1994年、第7期竜王戦で挑戦者決定戦に進んでいる。しかし羽生名人に0勝2敗で敗れた。
2019年9月現在、竜王戦に登場(獲得)して順位戦A級在籍者は、広瀬章人竜王、木村一基九段、糸谷哲郎八段の3人である。
その、竜王戦と名人戦の七番勝負両方に出場した棋士を調べてみた。
まずは、七番勝負どころか、竜王と名人両方を獲った棋士を記しておこう。達成順に記す。
谷川浩司九段(竜王4期、名人5期)
羽生善治九段(竜王7期、名人9期)
佐藤康光九段(竜王1期、名人2期)
森内俊之九段(竜王2期、名人8期)
(12月8日追記:竜王と名人の同時保持は、佐藤九段を除く3棋士)
竜王and名人の経験者は4人しかいないのだ。うち、「島研」メンバーが3人。島朗九段本人も初代竜王だし、この会は本当に凄まじいメンバーだ。
では、ほかの棋士も調べてみる。
米長邦雄永世棋聖(竜王戦登場1回、名人1期)
丸山忠久九段(竜王挑戦3回、名人2期)
豊島将之名人(竜王挑戦1回、名人1期)
森下卓九段(竜王挑戦1回、名人挑戦1回)
三浦弘行九段(竜王挑戦1回、名人挑戦1回)
以上である。
中原誠十六世名人は名人15期の大豪だが、竜王戦は登場できなかった。第1期竜王戦では永世十段の資格で本戦準決勝から登場したが、島六段に1勝2敗で敗れた。惜しかったのは2003年の第16期で、挑戦者決定戦まで進みながら、森内九段に1勝2敗で敗れた。
この時の竜王は羽生九段で、もしこの将棋に勝っていれば「中原×羽生」のタイトル戦が実現していた。
渡辺明三冠は竜王11期の強豪だが、名人戦登場がないのが棋界の七不思議である。A級順位戦では毎期よく勝っていたのに、挑戦まで行かない。それどころか、2017年には降級までしてしまった。
ただ翌期はB級1組順位戦で全勝し、即A級復帰した。やはりA級の格なのである。本人は「もう名人戦には出られないかもしれない」と弱気なコメントをもらしたこともあったが、これはジョークであろう。
高橋道雄九段は1992年、第50期名人戦に登場した。竜王戦の前身である十段の最後の保持者だったが、第1期竜王戦では本戦準決勝で米長九段に1勝2敗で敗れた。
また郷田真隆九段は2007年の第65期名人戦、2009年の第67期名人戦に挑戦しているが、それぞれ森内名人、羽生名人に3勝4敗で敗れている。名人戦でフルセットで2回負け、名人になれていないのは郷田九段だけである。
その郷田九段は2013年、第26期竜王戦で挑戦者決定戦まで勝ち進んだが、森内名人に1勝2敗で敗れた。
行方尚史八段は2015年、第73期名人戦の挑戦者だが、新人四段時代の1994年、第7期竜王戦で挑戦者決定戦に進んでいる。しかし羽生名人に0勝2敗で敗れた。
2019年9月現在、竜王戦に登場(獲得)して順位戦A級在籍者は、広瀬章人竜王、木村一基九段、糸谷哲郎八段の3人である。