一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

高校卒業、40年

2024-03-01 12:50:36 | プライベート
40年前のきょう3月1日は、私が高校を卒業した日である。
私はこの前年の11月、某大型高校生クイズ番組の予選に参加したが、いいところまでいったところで仲間の裏切りにあり、長蛇を逸していた。
このときのショックが大変なもので、以降の高校生活は抜け殻となった。
私は大学付属の高校だったが、男ばかりの大学には行きたくないと思い、推薦を蹴った。
だが、これまで受験勉強などしてこなかったから、大学は全部落ち、浪人が決まった。
卒業式の前日、私は頭を丸めた。いままでの高校生活との決別、という意味があったが、以前生物の先生が「この問題ができなかったらお前ら坊主な」と言った。私たちはそれができず、先生の言葉も冗談だったが、私はそれを真に受けた。どこかで坊主にならないと、「先生に負けた」気がしたのだ。
そしてもうひとつ、卒業式では大変な後悔がある。オフクロを卒業式に招かなかったことだ。中学のそれは親の出席が当然だったが、高校はどうなのか。恥ずかしがって招ばない生徒も少なくなかったと思う。私もそのうちのひとりだったが、これがマズかった。やはり卒業の晴れの日には親を招き、一緒に卒業を祝う。こうでなければならなかったと思う。
ついでにもうひとつ後悔を書けば、私は、クラス人数分の色紙を用意し、それをみんなで回しながら書き、人数分の寄せ書きを完成させる、という構想があった。しかし色紙を用意するおカネがなく、断念した。
後年担任の先生に会う機会がありそのことを言うと、「大沢、なんでお前、そのことを申し出てくれなかったんだよ」と言われた。
ついでにもうひとつ後悔を書けば、私は「卒業アルバム委員」を仰せつかっていたのだが、私の好きなようにデザインしてしまい、結果、ひとりよがりの出来になってしまった。
しかし卒業アルバムはデジタルではないから、出来上がったものは修正できない。これも私を苦しませた。
以上もろもろの思いが交錯した中、私は苦虫を噛み潰したような顔で、卒業写真に映ったのだった。
これから卒業式に臨む女流棋士は、悔いのない式にしてもらいたい。
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