一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

私が勝手に選ぶ、タイトル戦のエキサイティングカードトップ10

2024-03-11 22:56:57 | ランキング
将棋ファンが熱狂したであろうタイトル戦カードのトップ10を、私の独断で発表する。両者の数字は公式戦での勝数。カッコ内はタイトル戦の勝数である。

第1位 中原誠十六世名人14(106)VS米長邦雄永世棋聖6(80)
第1位はやはりこれであろう。大豪中原名人に米長九段が挑む名人戦。いつも米長九段が負け、そのたびに将棋ファンは、「次こそ米長九段に名人を」と盛り上がった。

第2位 谷川浩司十七世名人5(62)VS羽生善治九段17(106)
第1位が昭和のゴールデンカードなら、第2位は平成のゴールデンカードというところ。お互い若かったからライバル心バリバリで、記念撮影の場で、握手などしなかった。真剣勝負の場なので、これでよいと思う。

第3位 大山康晴十五世名人15(96)VS升田幸三実力制第四代名人5(70)
兄弟弟子の、血で血を洗う激闘。こんなカードはもう見られないだろう。

第4位 大山康晴十五世名人4(55)VS中原誠十六世名人16(107)
ふたりのタイトル戦は20回に及ぶが、初タイトル戦は大山45歳、中原21歳のとき。そこから20回を数えるとは、大山十五世名人自身も思わなかったのではなかろうか。

第5位 羽生善治九段4(43)VS渡辺明九段5(39)
第21期竜王戦は、お互いに初代永世竜王を懸けた勝負となり、「100年に一度の大勝負」と言われた。瞬間最大風速としては、このタイトル戦が一番だったかもしれない。

第6位 森内俊之九段8(61)VS羽生善治九段8(80)
永世名人を巡る戦いは見応えがあった。それにしても、森内九段が永世名人を先んじるとは、勝負事は分らないものである。

第7位 藤井聡太竜王・名人1(14)VS羽生善治九段0(3)
藤井竜王・名人と羽生九段の年齢差は約32歳。これだけ差があるとタイトル戦はないものと思ったが、2023年の第72期王将戦で実現した。まだまだ見たいカードである。

第8位 木村義雄十四世名人1(6)VS升田幸三実力制第四代名人1(7)
1949年、全日本選手権戦での「ゴミハエ問答」はあまりにも有名。いま、タイトル戦を前にこれだけの舌戦を繰り広げる棋士はいない。その意味では、いまの棋士は面白くなくなってしまった。

第9位 羽生善治九段17(113)VS佐藤康光九段4(55)
将棋の勝敗は実力差がすべて。ではあるが、相性というものはあると思う。羽生VS佐藤戦は、なぜか佐藤九段の戦績が悪い。あまりにも負けすぎて、将棋が変態的になってしまった。

第10位 米長邦雄永世棋聖1(63)VS加藤一二三九段1(41)
勝負哲学の違う2人の対戦は、闘志がバチバチして面白かった。第20期十段戦第6局の長考合戦は、いまも印象に残っている。

以上だが、10人将棋ファンがいれば、10人の見解がある。私はこう順位づけをしたが、来年になったら、また違う順位になるだろう。
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