土曜の朝は車が特に少ない
駐車場のマイカーに乗り込んで最初に考えるのは市場Aに行こうかBに行こうか？ そこから始まる
駐車場から出るには右の電柱、左の共同ゴミ置き場が邪魔で道路に乗り出さないと左右が見えない
「右よし、左．．」一台下ってきた、待つ．．．えらくゆっくり走ってくる
いらいら（早く行けよ．．よしOK）「左よし 右．．．」一台上ってきた
これも遅い．．行っちゃおうか「左．．」ああ左からも来た
右、左交差して通り過ぎた「右、ああ．．」今度の奴は遠いけどスピード速い
待て！ ほんといらつく やっと左右OK
交差点赤信号で停まる、新幹線下りが高架にパンタグラフだけ見せて通り過ぎた「おはよう」いつも朝の新幹線にあうとあいさつする
このまま上りも通過すれば今日は良いことある気がする、でも来なかった
青になって右折、次の交差点が赤ならこの先ずっと赤が続く、何とか間に合って通過すると次の信号に引っかかる、これは毎朝同じ
毎日軽トラ出勤ところが先日、乗用車で同じように通ったら余裕で二つとも青信号で通過した
そうかダッシュの問題か、わかった軽トラはスピードに乗るのが遅いから引っかかる
今日は前がいないからマイペースで行ける、最初の交差点は問題なく青で通過、次が問題だダッシュ！
oh! 青か黄か ギリギリ 停まるか行くか信号は頭の上
時差信号、対向車無し ギリギリ青黄 (交差点内は徐行だぞ！）
街路樹が葉を茂らせて朝の直線道路は気持ちがいい
前も後も車がいない６時半 土曜日だけの私だけの占有道路
こらこら、その車、脇道から出てくるなよ！いったん停車だろう、こっちは優先道路だぞ！ あああ、これだから田舎者は嫌だね
せっかくの気分が台無しだ
気分悪いから次の交差点で左に曲がろう、信号一つ儲け
踏切で電車が来たら待つのは嫌だ、ガードをくぐる道を行こう
もう信号は見たくないから脇道、裏道、近道、市場に着いた
大きな鯛がある、ほしいなあ、でもこんな鯛、鱗を取るのも嫌だ
「買いたいけど鱗取りがねえ．．．．」
「ああ、そんなの伜がちょちょいと料ちゃいますよ」と問屋の親父
「やってくれる！ それはありがたい 大出刃を持つとこのごろ手首が負けて痛いから助かる」
そして鯛一枚だけど配達してもらう
「元気がいいのは雑草と、そば屋の●●さんだけか」と調子のいいイケメン魚屋の兄ちゃんも加わってきた
「ムカデが出る時期だねえ」「出ますか」と問屋の親父
「うん寝ていて噛まれたこともある、今頃だね」「庭の草がぐんぐん伸びる」
「草むしりしていてズボンの中に入られたこともある」「それは怖いね、家にも入ってくるし」
「噛まれたら対処法がある、知ってる？」「いや？」
「４０度のお湯か熱したタオルで温め続けると毒が消える」
「じゃあ医者へ行くより寿司屋へ行けばいいですね、おしぼり何本か出してもらって」ととぼけたイケメン兄ちゃん
「魚よりキューリの方が売れますわ」と兄ちゃん続ける
東京や軽井沢などのレストランや居酒屋へこちらの魚を送っているが、また売れ行きが悪くなってきたという
さて７時になる、次の市場へ行きますか
ライトアップ浅草寺五重塔
