初めの頃はコロナ感染がばれたら地域に住んでいられないほどのパッシングを受けていた
首都圏の車が家の前に停まっていると、すぐに地域の中でうわさが広がり、「東京の息子が帰っているらしい、迷惑だね! こんな時こなけりゃいいのに」などと都会人の全てが感染しているような言われ方だった。
わが町でも、息子が東京から帰省していると言うことで、老人保養施設の出入りを禁じられた老夫婦さえいた。
他県ナンバーの車が傷つけられるなど被害を受けたりもしたから、他県からの赴任者などは「この車は市内居住者です」という紙を張ったりしていた
ある意味、県単位の鎖国状態パニックだった。
今は「いやあ、おれもとうとう罹っちゃったよ」で済んでしまう
私の友達でも息子世代が感染して、それで感染した人が何人かいる
もう感染者なんか珍しくもないし、わが町では感染して重症化したり、死んだりした話は聞いたことが無い。
施設で集団感染も何か所かであったが、全員一定日過ぎてもとに戻っている。
さて私も3日前から37度2分の微熱がでて下がらない、最高時は37.5度、平熱は35.8度
風邪のひきはじめかと思って薬を飲んだがひかない、こうなるとコロナを疑う
まてよ1週間前から体の節々が痛かったなあ・・・あれは5~6年前にインフルに感染した時と同じだ、あの時も微熱と節々の痛み以外の症状はなかった
だが5日前の夜、その時だけだけど、くしゃみ連発で鼻水が止まらず、夜は鼻づまりで寝ずらかった、やはり風邪か?
だけど4日前マスク無しで近所のおじさんと1時間話したし、友達が我が家に来てノーマスクで1時間ほど話していった、もしかしたらコロナ?
微熱だから、もう数日様子を見る手もあったが、7月1日にカルスト地形の秘境歩きに連れて行ってもらうことになっていた
国内でも有数の場所で登山装備が必要とのこと、山歩きに近いらしい
ガイドなしでは行けないらしいし、所有者が居る山なので許可が無いと入れない、地元民でもほとんど行った人はいないようだ、これはワクワクする
ガイド資格を持つAさんが私と数人を案内して行ってくれることになり楽しみにしていたのだ。
だがコロナやインフルなど感染症なら残念だが断念しなければならない、もしセーフなら36.5度以下なら参加しようと思っていた
なにはともあれ医者で検査をしてもらう必要がある、かかりつけの医院に電話して「微熱が3日続いているが、私はどうすればいいんでしょう?」と、とんちんかんな質問をしたから、電話の向こうで看護婦は笑って「どうしましょうって。どうしましょう?」
それで明日、仲間と探検に行くので感染症かどうか調べてもらいたいが・・でやっと理解して「11時半に来てください、正面玄関から入っていいですよ」となった。
もう一般客は誰もいなかった、特別な狭い検査室に案内された、若いあんちゃんが一人出て来た(ああ、この人もコロナ検査だな)
鼻に長い綿棒を突っ込まれた、私は日頃から鼻づまりとかなると馬脂を綿棒で自分で鼻の奥に入れて治療するので、鼻の穴の広げ方を会得している、大勢が言う「涙が出た」とか「痛い」とかは全く感じない
余談だが鼻の奥を探検すると、ずいぶんいろんな穴があることがわかる、かゆい場所、気持ちよい場所、くすぐったい場所、くしゃみが出そうになる場所
思った以上に鼻の穴は複雑です。一度、探検してみては?
結果がでました、どちらも「陰性」でした
「どうして微熱が続くかなあ?」先生が首をかしげる、別の病気も考えられるから手放しで喜べないが、まずはよかった。
あとは処方箋の「風邪薬」と「葛根湯」で熱が引くかどうかだ
明日の朝、36度くらいになっていることを祈っていたら、メールが来た
「大雨が続いているので、明日は中止にします」だって
私の体を思って神様が中止にしてくれたのかもしれない、高校生の時、台風の中を一人で登山すると言って父に「バカ野郎」と止められた私だ
思い立つと平気で無茶をやってしまう。
山はそこにある、山は逃げない 梅雨が空けたら再挑戦だ。