80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

爆速で作るスユニ61(1)

2024-09-18 03:26:37 | 中央東線方面
中秋の名月を愛でつつ、訳あって郵便荷物合造車スユニ61を爆速で作ります。5日以内を目標。笑



実は自家製ペーパーキットがありまして。。タグによれば磐越西線の客レ向けに作り始めたもののようで、記事を探したら2018年の同じ頃に着工していました。すでに6年が経過し、ここに書かれている5両の客車のうちスロ62を先祖返りさせたオハ61はすでに中央東線の客レ用に完成。アクラスのスハ32に至っては簡易電源車マヤ20に変身するなどすでにバラバラ状態です。。



キットは、4種あったスユニ61のうち「0番台」の形状のようです。上の写真ではタグに「スユニ61 107 長ナノ」と書き直してありますが、100番台は妻面に後方監視窓が無いなどやや形態が異なります。同じ時期に長野には0番台の43号車という個体も居たようなのでこのまま素組みします。車掌室側のドアにはトラムウェイ完成車の同梱パーツで余ったドア(左下)を流用。



屋根板と床板。床板は何か別の客車の解体品ですかね・・・。裏返して使えばOKかな?



嬉しいことにテールライトケースやベンチレーターなどの小間物も揃っています。



台車も入ってましたが・・・ んん?KATOのTR47!?笑 これはさすがに違うでしょう。どこからかTR11を見つけてこないと。



ということで、ワン、ツー、スリー Let's go!! さっそく郵便・荷物室ドアの窓枠から作り始めます。別に窓抜きしたものを貼り合わせても絶対合わないのでまずは白紙をペタ!



現物合わせで窓抜きします。電車屋の悲しさ、どうしても窓枠が細くなってしまいますね。。



とりあえず“つかみ”はOK。さぁてこのペースを維持できるでしょうか?


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キハ07甲府ローカル(完成)

2024-09-16 23:10:15 | 中央東線方面
Shop-KIHAさんの半完成ボディを組んだ甲府ローカル(甲府~韮崎)向けのキハ07 5が完成しました。

既に塗装も終わっていたので、残る主な作業はライト類の配線と窓ガラス入れです。ヘッドライトへの給電は車体と床板のセンター左右に接点を設け、床板固定ネジで締め上げることで接触・通電するようにしました。配線の一部に銅箔テープを使い天井板にペタペタ貼っていますが、これは半完成ボディゆえ既に天井板が接着済みだったことから室内灯の点灯化を諦めたことによります。



テールライトはφ1mm光ファイバーを組み込んで導光できるようにしてあり、○印の場所に採光面が顔を出しています。



こちらの光源は床下に設けることとし、プラの透明ランナーパーツから切り出した導光材の後ろ側面にチップLED(白)を貼り付けるように加工します。本当は電球色が良かったのですが手持ちの関係で白色を使いました。



導光材の発光面をマスキングして白→グレーの順で塗り、発光面にクリヤレッドを差します。テールライトの灯具には既に赤レンズを入れてあるのでそのままでもいいのですが、白色LEDで照らすと白っぽくなってしまうので塗っておきました。なお、試験走行させたところ遮光が不十分だったので、この後、導光材にはマットブラックを塗り重ねてあります。



続いて窓ガラスを入れます。IMONのポリカ製を使いボンドSUクリアで貼るのですが、ふだんの自家製車体では二段窓表現を一切やっていないので、上下に分けて貼るのにちょっと手間取りました。



前面は窓の上下に補強板があって1窓ずつ貼るのが面倒なので、6窓分を折り曲げて一気に貼りました。



柱が細く“のりしろ”が不十分なため、目視できる上側のみペーパー片を当て、少量の瞬着で固定しています。



試験走行でやや走りが渋かったので、念のため30gの板ウエイトを追加してからボディと下回りをM2ネジで固定します。ウエイトの右端あたりに床板側の給電用接点が見えています。



前面にワイパー(φ0.4洋白線)、ジャンパホース(プラキットの余り)などの小物を接着し完成となりました。ちなみにテールライトの円板は実物のような可変式にはできず、下半分を上へ折った状態で固定されているのでこちらが常に「前」です。笑



共演相手は先日購入したトラムウエイのEF13が牽く客レや、山スカ70系などですが、こうなると甲府~塩山間に運用されていた茶色時代の身延線(クモハ14 800番台など)もイイなぁ・・・と、日に日に欲は深まっていくのであります。


コメント (2)
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シンプルな通電ドローバー

2024-09-08 15:50:29 | 中央東線方面
チラつきのない照明と安定した走行を実現させてくれる通電カプラーは魅力的で、当鉄道でも最近では編成モノの電車を中心になるべく搭載するようにしています。

基本的にはIMONのISカプラーを使っているのですが、先日のPLUMの201系ではプラ車体の悲しさ、車重不足で脱線対策に翻弄されることとなりました。若干の補重と台車センターピンまわりの調整(スペーサーの嵩上げと復元スプリング除去)でなんとかしのいだのですが、そもそもメーカーサイドでは「軽いプラ車両には向かない」と明示していることに加え、編成が長くなれば購入費用も上昇するため、よりシンプルで安価な、しかもドローバータイプの通電カプラーはできないものかと試行錯誤し、このたびやっと使えそうなものができましたのでご紹介したいと思います。

当面はPLUMの115系ナノC9編成に実戦投入する予定ですが、結果が良ければ他の編成にも展開していきたいと思います。


通電カプラーの試作はこれまでも何度かチャレンジしていて、直近・・・といってもだいぶ前ですが、以下の記事を投稿しています。なお、305系の製作自体はその後ボツになりましたので、悪しからずご了承ください。。
JR九州305系の製作(5)
JR九州305系の製作(7)

このときもなるべくシンプルな構造を目指したものの、どうしても結合部分を“摺動接触”としなければならないことから接点の構造が複雑となり、連結・解放もコツがいるような状態でした。ただ通電機能自体は良好だったのでリベンジを誓ったわけです。

今回のチャレンジ第二段ではまず摺動接触を排することとし、機構的には電気パーツのコネクタと変わらない構造としました。これに抜け防止のフックを追加したような構造になっています。KATOの延長コードのコネクタを想像していただければ分かりやすいかと思います。あれは抜き差しにかなり力が必要ですが、それでは車両が壊れてしまいますので優しく抜き差しできるようにしたことがポイントです。

以下、作り方です。今回は手持ち素材の消化の一環として接点に2.0×t0.4洋白帯板を使うこととしたので、それに合わせて筐体の大きさなどを決めてあります。本来なら燐青銅板を使った方がバネ効果によってより確実な通電が可能と思います。

底板と天板はt1.0プラ板とし、幅6mm、長さ15.5mmに切り出します。これは床板取付用ネジ間の距離をエンドウドローバーと同じ23mmとして設計した寸法で、PLUM115系のカプラー取付穴にそのまま取り付けると連結面間は約9mmとなり、伸縮機構無しでR610は曲がれるものと思います。10mm以上開くとおもちゃっぽくなるので見栄えの点からも限界値かなと。。



接点は前に書いたように2.0×t0.4洋白帯板で、非連結側の端部は斜めに曲げて約30mmのビニールコードを半田付けしておきます。マスキングテープに隠れている連結側は連結しやすいように先端をテーパー状に削ってあります。



オス側です。t0.5プラ板を2mm幅にカットしたものを側板として凹状に組み立て、それに沿うように洋白帯板を縦に配置し、両端子間をさらにプラ小片で埋めます。写真では見えませんが洋白帯板の下端には切込みが入れてあり、底板に貼ったプラ帯と嚙み合って抜けないようになっています。床板取付用の穴はφ3mmです。



これはメス側で、既に天板でフタをしたところです。両サイドの洋白帯板の先端はテーパー状に削ってあるので、オス側が内側に差し込まれて圧着される仕組みです。シンプル化のため“コブラ口”にはしていません。



天板の端には「レ」の字型断面の溝が掘ってあり、ここにオス側から解放止めのフックが入ります。



オス側にも天板を接着したら、連結面から1.5mm離れた位置にφ1.0mmの穴を開け、L字型に曲げたφ0.8mm真鍮線を差し込みます。これが解放ピンとなります。



天板には溝を掘っておき、連結状態では解放ピンの上面が天板とツライチになるようにします。



話が前後しますが、床板取付用の穴にはエコーのφ3.0-2.0細密パイプを切って差込み瞬着で固定してあります。M2ネジに復元スプリングを入れたもので床板に固定することになります。



オス側にt0.1燐青銅板から切り出したフックをネジどめして完成。連結した状態です。



解放ピンを指の腹で少し押し上げれば容易に解放します。なおフックはt0.1という薄板ですが、先端を鋭角に折り曲げてあるのと、燐青銅板というコシの強い材質のため、ロックした状態で引き抜こうとしても変形しません。



連結から解放までの動きを撮った動画がありますのでご覧ください。
※オートのまま撮ったので途中ピンぼけになります。。(>_<)
※息づかいが聞こえるかもw




実は、現時点では当初の目的の半分しか達成していません。摺動接触を排する以外にも、「走行中の車体のねじれを束縛しない」ことが安定走行の基本になるため、車体(床板)への取付けがリジッドにならないように注意する必要があります。次回の投稿ではこの点を中心に、PLUM115系C9編成へ実装した状況などをご報告する予定です。

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115系ナノC9編成を組む(1)

2024-09-02 03:22:06 | 中央東線方面
予告通り浮気案件に流れました。買いっぱなしで手付かずだったPLUMの115系300番台を組んでいきます。実は7月に少しだけいじっていて、その時の記事がこちらになります。

まず、モールド表現されているクハの前面の手すりのうち、窓下と貫通ドア部のものを削り取ってφ0.4真鍮線に置き換えます。



ヘッドライトは点灯化のため、キットのパーツの細い穴をφ1.8ドリルで広げてから車体に接着。タイフォンもシャッター式をチョイスして接着します。奇数向き車(左)にはジャンパ栓収めも接着します。ライト関係の組み込みを除いてクハの加工はこれでおしまい。なお幌座はマスキングの邪魔になるので塗装後に取り付けます。



次にモハですが、モハ114のパンタ配管を少々マニアックに修正します(笑)。C9編成のモハ114は小山区から転入したので母線ヒューズ箱が“里仕様”でサイドに寄っていますが、Mc+M'で組成される中央線用のモハ114は小さい車両限界に対応した“山仕様”でヒューズ箱が中央寄りとされたため、これにならって写真に書き加えた黒線のように、主回路配管をまたぐように修正すればOKのはずです。PLUMのMc入りキットもこちらで作り分けられています。



ところが実車を確認したところ、なんと母線と主回路配管が逆転するというマニアックな落とし穴がありました。仕方ないので配管を削り取ります。再利用したいのでカッターで地道に剥がします。ヒューズボックスの台座も削り落としておきます。



剥ぎ取った配管を切って元の配管とつなげ、まず主回路が復活しました。



t1.0プラ板からヒューズ箱の台座を切り出して貼り、パンタ側に残した配管に継ぎ足して母線も復活しました。



避雷器とヒューズ箱を仮置きしてみます。破線を入れたゴム管部分は最後に真鍮線かビニールコードで結ぶ予定です。


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E231系800番台の製作(3)

2024-08-31 16:23:43 | 中央東線方面
今回もあんまり進まないなぁ。。という進捗報告です。笑

屋根上は、以前、サハE231をサンプルとして試行した方法で手ごたえを掴んだので、それを量産する形で進めています。クーラーをAU720から大型のAU726A(TOMIX)に交換するため屋根のビードを削り、取付足の穴を開け直します。そしてぽっかり空いた穴は、ラジオアンテナ台座の撤去跡を埋めるためのドナーを提供した跡です。



こんな感じで穴が見えなくなります。



ラジオアンテナ台座を切り取った穴をドナー部材で埋め(手前)、パテで整形(奥)。厳密にはまだ乾燥させているだけで、これからビードを復元しながら隙間を埋めるという整形作業をするわけですが、実はこれが思ったより大変なことが分かってモンモン。。



妻面の換気用風洞とガラリも削ってパテ整形。勢い余って幌台座?のモールドにもカッターが当たって削れてしまうので、思い切ってそれらのモールドも一緒に削り取ってしましました。



側面窓下の帯は209系より広くハメコミ式帯パーツが使えないため、PLUMさん渾身の設計思想には敬意を表しつつゴメンナサイして、まずはt0.3プラ板を2枚重ねた帯板で埋めてしまいます。なお窓上の帯はキットのパーツを使います。



帯の深さは0.7mmぐらいなので少し足りない感じになりますが、窓下の外板の継ぎ目のモールドが浮き出た感じが潰れずに強調されます。ココが重要。



そして帯自体はt0.1という極薄のプラシート(タミヤ)から切り出したものを貼って表現します。



こんなイメージ。実際は塗装済みのものを貼ることになります。キットの帯パーツをはめ込んだ状態で隙間をパテ整形して塗装・・・という方法も選択肢にあったのですが、帯パーツが車体よりわずかに厚くツライチにするのに結構手間取り、そこからさらにパテ整形するとなるとかなり大変なので、“隙間は上から隠す”という安易な、、もとい、効率的な工法をとることにしました。



いずれにせよ、この単調な作業を10両分続けなければなりません。もっと進捗が見える電車はないかな~?と浮気相手を真剣に捜索中であります。。w




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