80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

E127系100番代の更新整備

2022-07-20 03:06:35 | 中央東線周辺
思えば、鉄筆を使ってビードを押出す工法を初めて採用したのがE127系100番代で、製作記事を掘り返してみると2010年5月ということですから12年前のことでした。

それまでにもルーバーなど小物について「スジ彫り」と称して使うことはありましたが、シャープな線が出るようにとエバーグリーンの波板を敷いて押し出してみたのはあれが最初だったと思います。思い付きでやったにしてはうまくいったので味をしめ、その後キハ120や東急5200系などに活用し、今回の213系5000番代に至っているわけです。

そんな思い入れのある初代作なのですが、たまに運転会で走らせてみるものの集電が渋くなって早々にリタイヤすることが恒例化。いまだ16番での製品化がない形式だけに愛着もあり末永く快調に走らせたいと思いつつも手付かずでしたが、中央東線とその周辺にちなんだ車両への「選択と集中」を機会に下回りの更新整備を行うことにしました。併せて上回りの不具合部分なども修繕していきたいと思います。



この車両の動力まわりはカンモーター(MCR3B00)とインサイドギヤの組み合わせによる旧方式です。世の中は既にMPギヤがスタンダードになっていましたが、古い自作車両を分解して発生したインサイドギヤがたくさんあったのとカンモーターが入手しやすかったので小単位の編成モノにはよく採用していたのです。



しかし、消費電流は少ないはずなのに車輪が汚れやすく走行性能はイマイチ。。



一方、非動力台車側の車輪はそれほどウエイトをきかせているわけでもないのにピカピカです。つまり、台車直上に振動源となるモーターを架装するこの方式の限界なのかなあと思う訳です。精度のあまり良くないインサイドギヤ自体の振動もあるのかも知れません。これらが融合して目に見えないスパークが飛んで車輪が汚れるのでしょう。



そこで、使っていないIMONギヤが1組だけあったので、これをEN22と組み合わせた新動力に更新しようと思います。床板はエンドウのEN22用を新たに購入しましたが、こちらも“新価格”でお目目飛び出し寸前。まあ穴開けの手間を考えれば・・・。穴開けなど朝飯前のブラスモデラーの皆さんが羨ましいです、、



分解して気づいたのですが、この車両は車体センター付近に電気配線の接点(赤丸)が設置してあるので、金属製の床板を使うに当たってはこれを移設するか、床板側に切り欠きを入れるかしないといけません。床板止めのネジは外すとして、梁とモーターが干渉しないかも微妙なところ。



そしてなにより床板が長くて入らん!!いや、ブラス製の車体に合わせてあるので「車体の内寸が短い」が正解。まあこれは切るなり削るなりすればOK。この程度ならアタシでも切れる。



パンタが壊れているので代えないと。。クハの霜取り用と交換しちゃうかw



というわけで、以下、何か進展があれば不定期で更新状況をお届けします。

(2018年4月21日撮影 大糸線 安曇沓掛~信濃常盤間)


コメント
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